ら抜き言葉の問題点とメリットとは?歴史はいつからなのか??

らぬき言葉

ら抜き言葉というワードが、たまにテレビなどでも取り上げられたりしますよね。

若い人の間で、ら抜き言葉を使う人が増えているなどといった切り口で紹介されています。

ら抜き言葉というと、メリットがあるというより、良くないイメージで取り上げられることが多いですが、実際のところ何が問題点になるのでしょうか?

ら抜き言葉の明確な定義との歴史も併せて、ら抜き言葉の問題点とメリットについて調べてみました。

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1.ら抜き言葉の定義と歴史

文法上の「可能」の意味において、「見れる」「切れる」「食べれる」などの言葉が「ら抜き言葉」になります。

「ら」を入れると「見られる」「切られる」「食べられる」という言葉になります。

文法上、「見れる」「切れる」「食べれる」は間違いで「見られる」「切られる」「食べられる」が正しいとして、問題点を議論されることがあります。

ら抜き言葉の歴史ですが、大正の末から昭和の初めにかけて使われ始め、戦後にさらに使われるようになりました。

言葉は歴史ともに使いやすい形に変化するので、より一層、賛成派と反対派で議論されています。

2.ら抜き言葉の問題点

ら抜き言葉の問題点として、文法上おかしいという点と、雑な印象を与えるという点が取り上げられます。

文法上の問題点

「見れる」「起きれる」「寝れる」「食べれる」「来これる」などの「ら抜き言葉」可能の意味を表す動詞は、下一段活用の動詞に区分されます。

下一段活用の動詞は決まりとして、可能の意味を表す際は「れる」ではなく、「られる」を使い可能の意味を持たせるようになっています。

下一段活用の動詞は下記のような決まりの動詞になります。

食べるを例として、説明いたします。

食べるは使い方として、下記のように変化します。

食 べ ナイ  
食 べ マス
食 べ ル
食 べ トキ
食 べ レバ
食 べ ロ

上記を見て頂くと、「食べ」のあとが変化して、「命令形」や「仮定形」など色々な意味に変化することがわかります。

この時「食べ」の「べ」を「活用語尾」と呼びます。

活用語尾が「エ」の段で終わるものが下一段活用の動詞とされています。

「べ」はローマ字表記すると、「BE」となり、「E(エ)」で終わっています。

歴史

雑な印象を与えるという問題点

特に文章にする場合ですが、「ら抜き言葉」は「いい加減」「粗雑」「軽率」と取られる場合があります。

会話の場合は、流れで意味がスッと入りますが、文章の場合はじっくり見ることが出来るので、気にする人が多くなります。

3.ら抜き言葉のメリット

歴史を経るごとに、普及しているら抜き言葉なので、メリットも当然あります。

少ない文字数で意味を伝えられる

これは字のごとくになります。
少ない文字数でコミュニケーションが取れると、無駄を減らせます。

可能・尊敬・受身の意味を考えなくて済む

ら抜き言葉は、可能の意味でのみ使われます。

「ら」を入れて使用すると、尊敬・受身の意味を持つ可能性が出てくるので、判断する必要が出てきます。

問題点

4.まとめ

ら抜き言葉は合理的な使い方として、進化した結果のものだという印象を受けました。

ニュースでもら抜き言葉の使用者数が年々増えているとやっていました。

言葉は歴史とともに変化していくものなので、今後は「ら抜き言葉」が正しいとされる日が来るのかもと思います。

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