お正月を迎えるための行事としてしめ縄を飾るという作業がありますよね。
会社の大掃除が終わった後に飾られることも多いと思います。
このしめ縄ですが、いつから飾ることが良いのでしょうか?
会社などの場合、お客さんの出入りもあるため、正しい日から飾らないと常識が無いという判断をされることもあり、評価において思わぬダメージを受けることもあるかもしれません。
また、しめ縄には飾りでみかんがつけられています。
このみかんの意味とは何なのでしょうか?
しめ縄の飾りについての知識があれば、お正月の際に話のネタになります。
そこで今回は、しめ縄をいつから飾るべきかや、みかんを含めたしめ縄に使う飾りの意味について調べてみました。
1.しめ縄の由来と目的
しめ縄の由来は下記の神話がもとになっています。
↓から
天照大神(あまてらすおおみかみ)が、弟である須佐之雄命(すさのおのみこと)が悪さをすることに怒り、天の岩屋へと入ってしまいました。
天照大神は太陽の神なので、岩屋の中に入ったことで世界は真っ暗になりました。
この出来事に困った八百万の神様は天照大神を岩屋から連れ出すために、岩戸の前で酒を呑み、踊り出しました。
このの騒ぎに驚いた天照大神が、岩戸からそっと身を乗り出して様子を伺いに来た時に一斉に神様達は岩戸を閉めました。
閉めた際に、再び天照大神が岩屋に逃げ込まないようにと、しめ縄で岩戸を縛ってしまいました。
↑ここまで
ここから、しめ縄は出入り禁止のしるしとして使われるようになりました。
さらに派生して、神事の神聖な場所と下界を区別するために張る縄として使われるようになり、悪い神を寄せ付けないための飾りとして、新年に使われるようになりました。
ちなみに神話の中では「しめ縄」という呼び方ではなく、「しめくり縄」とされています。
「しめくり縄」が短縮して「しめ縄」になったとされています。
2.しめ縄はいつから飾るのか
しめ縄は新しい年に明けるまでに飾ります。
この飾り始める日は年明け前であればいつでも良いという訳ではありません。
12月の29日と31日は避ける日とされています。
- 29日は9が苦と重なり、縁起が悪いとされます。
- 31日から飾り始めることは一夜飾りといって、神様に失礼になるとされています。
一般的には25日~28日の間に飾り始めることが良いとされています。
会社などの場合、年末・年始の休みに重なるので、25~28日の都合の良い日に飾り始めると良いと思います。
ちなみに外す日は関東地方だと、1月7日・関西地方は1月15日のところが多いようです。
これは地域により多少異なってきます。
3.しめ縄の飾りの意味
しめ縄には一緒にウラジロと呼ばれる緑の葉と、みかんのようなものを一緒に飾りますよね。
みかんのようなものは、みかんではなく橙(だいだい)になります。
このウラジロと橙にもしっかりとした意味が込めれられています。
- 裏白(ウラジロ)・・・ウラジロはその名の通り、裏が白いため、「後ろ暗いところがない」となり、正常な心を表します。また、左右の葉が対となるので夫婦円満を表します。枝が長く伸びることから長寿の意味も持ちます。
- 橙(だいだい)・・・橙は毎年、実を付け続けることからその家が代々栄えるという意味を持っています。
4.まとめ
子どもの頃から何気なく見ていたしめ縄ですが、きちんとした意味については全くと言って良いほど理解しておりませんでした。
毎年ドタバタした中でしめ縄の準備を行っていましたが、意味を理解しておけば、お正月の準備もしっかりと気持ちを込めて行うことが出来ます。
当記事がお正月のしめ縄飾りの準備の際の参考になれば幸いです。