スキーとスノーボードウェアの違いとは?

ウィンタースポーツといえばスキー、スノーボードですよね。

スキーの競技人口は1993年以降減少しており、スノーボードの競技人口も2002年以降減少傾向にありますが、ソチオリンピックで日本人スノーボーダーが活躍したことによりスノーボード人口は徐々に増えているようです。

また40代以降の年代の方が時間とお金に余裕が出来たことからウィンタースポーツを再び始めるといった傾向もあるようです。

以前には下記の記事でスノーボード時の服装についてご紹介しましたが、ウインタースポーツにはウェアが必須アイテムです。

【スノーボード初心者の服装】必ず知っておくべき内容とは?

スキーとスノーボードだとパッ見ウェアは同じように見えますよね。

実際のところはどうなのでしょうか?

今回はスキーとスノーボードウェアの違いについて解説していきたいと思います。

1.スキーウェアの特徴

スキーの魅力は何といっても風と一体になったかのようなスピード感ですよね。

当然ウェアも風の抵抗を少なくするためタイトになっており、中腰になる姿勢に合わせて上は少々短くなっています。

スノーボードに比べて激しい動作が少なく運動量が少ないので防寒性に優れており、中綿がほとんどのウェアに入っています。

最近のスキーウェアは体温調節しやすいように入っていないものもあるようですが、バブル世代の方のスキーウェアには必ず中綿が入っていると言ってもいいです。

また、スキーウェアの裾にはスキー板がウェアに当たっても切れないようにエッジガードがついています。

2.スノーボードウェアの特徴

スノーボードの魅力は独特の浮遊感ですね。

それを楽しむために凸凹のコースにあえて挑み激しい動作になることが多いのでスキーよりも圧倒的に激しい動きになります。

このため動きやすい大きめのサイズがボーダーに好まれます。

競技人口のほとんどが若者ということもありメーカーのほとんどがファッション性を重視し、見た目がスキーウェアに比べて派手に作られています。

見た目ばかり良くしているわけではなく、機能性もスキーに比べて良い面があります。

激しい動きにより転倒することが多いので各所パッドが付いていたり、お尻部分の防水加工がスキーウェアよりも優れているウェアが多くあります。

3.スキーウェアでスノーボード?

スキーウェアでスノーボードをする場合、上記で挙げたスノーボードの動作からしてタイトなウェアでスノーボードをすると動きにくいだろうと予測できますね。

肩回りなんかは窮屈に感じるかもしれません。

転倒した場合は肘、膝、お尻のパッドが入っていないと痛めてしまう可能性もあります。

また使用するブーツの違いからパンツの裾の丈が合わない、お尻部分の防水が足りず濡れることも考えられます。

4.スノーボードウェアでスキー?

スノーボードウェアでスキーをする場合、スノーボードに比べて風の抵抗を真正面から受けるので大きめのウェアだと思うようにスピードが出ず、風でウェアがバタバタとなって邪魔に感じるかもしれません。

パンツの裾部分はスキー板の操作によってはエッジで切れてしまう可能性大です。

あまりにもゆったりした裾だと板の操作がし難いこともあると思います。

5.パンツ

上記で挙げた内容から見てもパンツはスキー用、スノーボード用と変えた方が良さそうですね。

しかしそこまで本格的に滑らないという人は一度持っているウェアで滑ってみて問題ないかどうか確認してから、購入なりレンタルなりされた方が余計な費用がかからなく済むかもしれません。

最近では使用済みのウェアでも撥水コーティングを施すサービスがネットで申し込めるので、スキーウェアの防水性(お尻部分)が気になる方は利用されても良いかと思います。

6.最近のウェア事情とまとめ

スキーウェアとスノーボードウェアの違いには下記点があることがわかりました。

  • 防寒性
  • 防水性
  • 見た目のシルエット

スキー人口ピークの1993年とボード人口ピークの2002年以降、ウェアの機能性は格段に上がっています。

最近のスノーボードウェアは細身のデザインも多く、スキーウェアのデザインもファッション性が高くなってきているので見ただけでは、どっち専用か分からないウェアがたくさんあります。

これからウィンタースポーツを始めようとしている人も、新たにウェアを新調する人もスキー用かボード用かの違いをそこまで気にしすぎなくても良いと思います。

実際に私の場合、スキー用のウェアで気に入ったデザインのものがあったのでスノーボード用として使用していますが全く問題ありません。

(本格的に滑る場合はもちろん専用のウェアを選んでください)

問題があるとすればファッション性くらいです。

私の知る範囲で申しますと、北海道のニセコなんかのゲレンデはスキーヤーが多く見られますが、それ以外の県のゲレンデの利用客の8割がボーダーなので、スキーというだけで結構目立ちます。

それに加えて2000年代以前のスキーウェアでスノーボードをする場合、かなり違和感があり目立つと思います。

見た目(ファッション性)を気にするなら新たにウェアを新調した方が良いと思います。

競技人口参照:レジャー白書(http://www.jpc-net.jp/leisure/)

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