知って安心!消火器の価格相場と点検方法とは

消火器 いざという時に用意しておきたいものの一つに消火器があります。

火事を起こさないようにすることが最も大切ですが、何が起こるかわからないので持っておく必要があります。

そんな消火器ですが、価格相場はどれくらいになるのでしょうか?

なんとなくのイメージですが、種類もいくつかありそうです。

また、消火器は持って置くだけで良いというわけではなく、定期的な点検も必要になります。

その際に点検方法を把握しておかないといけません。

今回は、消火器の価格相場・点検方法についてまとめてみました。

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1.消火器の中身(成分)と種類

一般的な消火器の成分

一般的な消火器は「粉末消火器」と呼ばれるものになります。

消火訓練などに利用する白い粉末が出て消化するタイプのものです。

この粉末消火器の成分は下記になります。

  • リン酸二水素アンモニウム
  • 硫酸アンモニウム
  • 二酸化珪素
  • シリコン樹脂
  • 着色剤

これらの成分を消火器から噴射し、燃焼物にかけることで成分が熱に反応し、二酸化炭素を発生させます。

この二酸化炭素が燃焼物を覆って、燃焼物を空気から遮断し、消化するという仕組みになっています。

消火器 方法

消火器の種類

火災の種類(燃えるものの種類)と、消火器の中身の薬剤にも種類が複数あります。

中身は、粉末のものだけでなく、純水ベースのもの、液化二酸化炭素、中性強化液、泡タイプのものなど様々です。

それぞれの特性を考慮して、最も用途にあったものを選びます。

設置場所別に分けると、消火器は住宅用のものと業務用のものに分かれます。

住宅用消火器

住宅用消火器は、その名の通り一般住宅に設置する消火器になります。

使用期限は種類により異なり、3年~5年ほどになります。

業務用消火器

業務用消火器は、オフィスや商業施設などの防火対象物に設置が必要となる消火器です。

標準設置期限はおおむね10年になります。

消火器の使用期限

住宅用消火器は3~5年で、業務用消火器は概ね10年とされていますが、腐食、キズ、変形などがある消火器は、使用期限に達していなくても交換する必要があります。

高温、多湿、腐食性ガスや潮風の当たるところでは、劣化が早く進み、設計標準使用期限内でも交換の必要が出てくる場合があります。

イラスト縦

2.消火器の価格相場

住宅用消火器

住宅用消火器はホームセンターや、インターネット通販、地域(自治体など)の斡旋で購入することが可能です。

価格相場は大体安いもので3000円くらいからとなり、5000円前後が一般的な価格相場となっています。

購入方法は複数ありますが、地域の斡旋で購入するものはこの価格相場より少し高いものになることが多いようです。

業務用消火器

こちらは業務の種類に幅があるので、価格にも幅が出てきます。

安いものだと数千円ですが、たかいものだと数十万円になります。

業務用消火器に関しては、価格相場といものはなく、その業務に適合した消火器を購入するという方法になります。

消火器

3.消火器の点検方法

自分で点検を行う場合、内部点検は難しいので、外部点検がメインとなります。

一般的な消火器の点検方法として、下記を目視で確認しましょう。

【本体容器】→消火薬剤の漏れ・変形・損傷・著しい腐食などがないか点検。

【安全栓の封】→損傷又は脱落がない、確実に取り付けられているか点検。

【安全栓】→安全栓が外れていない、操作に支障がある変形や損傷がない、確実に装着されていか点検

【使用済みの表示装置】→変形・損傷・脱落がなく、作動していないか点検

【押し金具及びレバー操作装置】→変形や損傷などがなく、確実にセットされているか点検

【キャップ】→強度上支障のある変形や損傷などがない、容器に緊結されているかを手での締め付けを含めて点検

【ホース】→ 変形・損傷・老朽化などがなく、内部に詰まりがない、容器に緊結されていないかを手での締め付けを含めて点検

【ノズル、ホーン及びノズル栓】→変形・損傷・老朽化などがなく、内部詰まりがない、ホースに緊結されていること、ノズル栓が外れていないこと、ホーン握り(二酸化炭素消火器の場合)が脱落していないことを手での締め付けを含めて点検

【指示圧力計】→変形や損傷などがない、指示圧力計値が緑色範囲にあることを点検

内部の点検に関しては、取説に記載しているメーカーや、購入先に相談しましょう。

また、普段からは気をつける点として、下記のことに注意しましょう。

  • すぐに取り出せるようにしておく。
  • 使用期限が過ぎていないか確認する。
  • 使い方を把握しておく。

防火対象物に指定されている場所で設置される消火器は、「消火器の点検と報告」が義務付けられています。

この点検を報告を行わなかった場合は、罰則を受けることになります。

防火対象物とはショッピングセンター・病院・図書館・工場・駅・飲食店などの人が不特定多数の人が集まる場所になります。

消防

4.まとめ

普段、何気なく見ている消火器ですが、種類と価格ともに幅が広いことに驚きました。

点検をしておかなければ、いざというときに使えなかったということになりかねません。

自分や大切な人を守るという意味もあるので、きちんと点検を行おうと思います。

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