【水たまり系の違いまとめ】池・湖・沼・泉・潟・ため池・ダム・湧水

 

お住まいの近く池などの水がたまっている場所はありますか?

それは池でしょうか?それとも湖やダムでしょうか?

この池や湖、ダム、沼などなどですが、違いって何なのでしょうか?

?がかなり多くなってしまいましたが、これらの明確な違いってよくわかりません。

池とため池なんて使い分ける必要があるのだろうかとも思ってしまいます。

そこで今回はこれら水たまり系の違いについて調べてみました。

1.池

くぼ地に水がたまったところや、地面を掘って水をためたところで、湖より小さいものを指します。

人工的に造られたものは池と呼ばれることが多くなります。

湖沼学では、水深が5m以下の時に池となります。

ただし、水深が10m以上でも池とされるものも多くあり必ずそうなるという定義ではありません。

湖沼学とは、陸水学の一分野のことで、湖沼の様々な性質を総合的に研究する科学です。

ちなみに書道で墨をするとに使う硯(すずり)の水をためるところも、池と呼びます。

2.ため池

ため池は、字のごとく池の種類になります。

おもに農業用水の確保を目的とし水をため、取水設備を設置した人工の池を指します。

また、同等の目的のために新設したり、天然の池や沼を改築した池のことも指します。

ちなみに、ため池という言葉は不動産登記簿上の地目の一つになります。

不動産登記簿とは、登記所に備え付けられた公の帳簿のことをいいます。

この帳簿には、不動産の物的状況や権利関係等が記載されています。

3.湖

深いところの水深が5mより大きく、水草が生えておらず天然にできたものが湖となります。

基本は天然のものが湖とはなりますが、例外的に貯水池を「人造湖」、「人工湖」と呼ぶことがあります。

4.沼

天然に出来ており、水深が5mより浅くて水草が生えているところを沼と呼びます。

また、湖や池と違い、底が泥土であったり、水の透明度が低いという特徴があります。

底なし沼という言葉がありますが、これは歩いて入ったら頭が浸かるまで沈み込んでしまう沼のことを指します。

5.泉

泉は水が湧き出るところを意味し、池などと違い、水がたまっているところを表現する言葉ではありません。

泉の語源は、「出づ水」になります。

温かい水が湧き出ているところは、温泉になります。

日本では25度以上の泉を温泉と呼びます。

この温度は国により違います。

アメリカは21.1度、ドイツは20度以上が温泉となります。

また、温泉との呼び分けとして、これらの温度より低いものは「冷泉」や「鉱泉」と呼んだりします。

「鉱泉」とは、鉱物成分、ガス、放射性物質などを一定量以上含んでいる湧き水のことを指します。

6.湧水

地下水が湧き出てきたものを指し、泉と同じ意味になります。

同じ意味を含んだまま、「湧泉(ゆうせん)」とも呼びます。

7.潟

潟には、3つの意味があります。

  1. もともと海の一部だった場所が、積もった土や砂で仕切られて、海から離れて湖や沼になったものを指します。
  2. 潮の満ち引きで陸地が現れたり、隠れたりする場所を指します。
  3. 浦、入り江のことを指します。浦や入り江は、海岸や湖の一部が、陸側にえぐるように入り込んで出来上がった地形になります。

8.ダム

ダムとは、治水、利水、砂防などを目的として、河川や渓流などをせき止める構造物」になります

このことから、ダムによって出来た湖をダム湖と呼びます。

9.まとめ

普段、何気なく使っている言葉であり、考えてみると違いがわからないという言葉でしたが、調べるときちんとした違いのあることがわかりました。

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