生活に欠かせない日用品の一つに、ティッシュペーパーがあります。
ちょっとしたこぼし物を拭いたり、鼻をかんだり、使用頻度は結構高いですよね。
最近では鼻をかんでも、ティッシュで鼻が擦れて痛いということがない高級なティッシュも発売されていたりします。
そんなティッシュペーパーですが、基本的に薄い紙が2枚重ねになり1枚となっています。
なぜ2枚重ねなのでしょうか?
素人判断だと、1枚を厚くするだけでも良い気がします。
またティッシュペーパーという言葉から、日本のものではない気がしますが、海外にもティッシュペーパーはあるのでしょうか?
その場合、英語表記時のスペルはどうなるのでしょうか?
気になったので、ティッシュペーパーが2枚重ねの理由と、英語表記について調べてみました。
1.ティッシュペーパーとは
ティッシュペーパーの定義と呼び方
ティッシュペーパーとは、薄く柔らかい紙の中で、水に溶けない日用品のことを指します。
下記のように呼ばれることもあります。
- ティッシュ
- ティシュ
- ティシュー
- テッシュ
発祥の地のアメリカにならい、ティシュペーパー業界では、ティシューと呼ばれることが多いですが、一般家庭ではティッシュと呼ばれることが多くなります。
冒頭でティッシュペーパーの定義として水に溶けにくいものだと述べましたが、最近では外出時にトイレに流せるように水に溶けやすいタイプも売られています。
また、肌に優しいタイプとして、普通のものより柔らかく、保湿成分が配合されたものや、色や香りがついたティッシュペーパーもあります。
原料
主な原料はパルプになります。
パルプとは紙の原料となるもので、木材から取り出される植物繊維のことになります。
2.ティッシュが2枚重ねの理由
ティッシュが2枚重ねの理由には下記の3つがあります。
- 1枚の厚い紙より薄い紙を2枚重ねた方がやわらかくなる。
- 2枚の紙の間にできる空気層の部分で水分を吸収する。
- 紙には表裏があり、裏のザラザラしているほうを内側にして、肌に触れる外側がツルツルの面になるようにしてある。
ティッシュペーパーが2枚重ねの理由には、使い手の利用しやすさを綿密に考えて作られたものだということがわかります。
3.ティッシュの英語表記(スペル)はある?
ティッシュペーパーは、アメリカが発祥となるので、英語表記があります。
スペルは下記のようになります。
- Tissue paper
- Kleenex
Kleenexは、日本でも有名なクリネックスのことを指します。
なぜ商品名であるKleenexがティシュを指すのかが、不思議ですよね。
これは、アメリカではクリネックスがほとんど独占状態でティッシュペーパーを売っているため、会社名がそのまま固有名詞として使われているからだそうです。
Tissue paperとKleenexのスペルにおいて使い分けは無く、地域によって主な呼び方が異なるそうです。
ティッシュペーパーの開発当初の利用目的は、第一次世界大戦中に脱脂綿の代用品として用いることでした。
その後、ガスマスクの吸引フィルターとして使われ、第一次世界大戦後にメイク落としとして、一般向けにアメリカでは売られ始めました。
ちなみにティッシュの一人当たりの消費量は、海外の人より日本人の方が圧倒的に多いそうです。
なぜなのかですが、アメリカなどでは鼻をかんだりする際もハンカチを使う文化があり、日本人よりティッシュペーパーを使う頻度が少なくなります。
4.トイレットペーパーとの違い
ティッシュペーパーとトイレットペーパーの大きな違いは水に溶けやすいかどうかになります。
原料は同じパルプになり、製造工程もほぼ同じになります。
製造工程における唯一の違いは、ティッシュは繊維同士を結合させる樹脂が入っており、トイレットペーパーには、水を含んだ際に紙がほぐれやすくなるデンプンが含まれています。
5.まとめ
生活必需品として身近なティッシュペーパーですが、意外と知らないことが多いなと思いました。
使い勝手をよく考えられた2枚重ねの理由にも感心しました。