クラウドファンディングとは?簡単な基礎!そのメリットとデメリットは?

みなさんは、クラウドファンディングと言う言葉を聞いたことがありますか?

近年、注目を浴びてきているので、言葉は知っているという方もおられるかと思います。

クラウドファンディングとは、製品やサービスの開発に必要な資金を集めることができるサービスになります。

クリエイターや起業家の最初のステップであり大変な資金集めを簡単なものにしてくれるサービスになります。

しかし、クラウドファンディングが注目されたのはつい最近のことなので、多くの方にとっては「クラウドファンディングとは?」とわかっていないのが現状だと思います。

今回は、そのクラウドファンディングとは何かについての簡単な基礎と、そのメリットとデメリットをご紹介させていただきます。

1.クラウドファンディングとは?

クラウドファンディングとは、crowd(群衆)と資金調達(funding)を組み合わせた言葉です。

簡単にまとめると、クリエイターや起業家が、製品やサービスの開発を「ある目的」のために、インターネットで不特定多数の資金の出資や協力を求めることをいいます。

また、出資してくれた人に対して見返りがある場合は、そのこともインターネット上に記載します。

このようにすれば、出資をしてくれる方が増える可能性が高まります。

プロジェクトに共感した複数人の支援者が少額ずつ資金を出資や支援をして目的の資金が集まれば、それらを目的のための資金として利用します。

プロジェクトの起案者は、クラウドファンディングのサービス運営者に集まった金額の10%~20%を支払います。

2.メリットは?

クラウドファンディングには、どんなメリットがあるのでしょうか?

起案者側のメリットと、支援者側のメリットをご紹介させていただきます。

2-1.起案者側のメリット

製品やサービスのアイデアがあり、製作のスキルがあっても、そのための資金や元手が無いという場合があります。

下記のようなメリットが起案者側には存在します。

  • 知名度がないクリエイターや起業家が、クラウドファンディングサービスのプラットホームを利用することで、そのサービスを利用している多くの方に自分の目的のアピールが出来る。
  • プラットフォームに支払うお金を出資金から支払う事ができる

2-2.支援者側のメリット

支援者側には、これから成長していく可能性がある製品やサービスにインターネットから少額で気軽に、寄付や出資ができるというメリットがあります。

また、「購入型」の場合は支援額に適した見返りがあります。

「購入型」については、本記事の目次4.でご説明いたします。

3.クラウドファンディングの歴史のついて

クラウドファンディングと言う言葉は新しいものですが、不特定多数の人から資金を集めて目的を実現させるという仕組みは古くから使われています。

クラウドファンディングサービスは、海外で、特にアメリカでいくつかのサービスがリリースされています。

2008年には、「IndieGoGO」、2009年には「Kickstater」がリリースされました。

とくに、「Kickstater」は、2017年現在でも総支援額および総支援者数は圧倒的な規模になります。

4.クラウドファンディングの種類とは?

クラウドファンディングとは、大きく3つにわかれています。

その3つをご紹介させていただきます。

4-1.寄付型

社会的な問題の解決等の取り組む「NPO」や、個人に対して資金提供をする場合に多いタイプのものです。

昔からある「寄附」と同じ意味合いになります。

お金の見返りはありませんが、社会的貢献活動のひとつとして資金提供を通して、参加するものになります。

4-2.購入型

ビジネスやプロジェクトに、資金を提供する場合に多いタイプのものになります。

お金の見返りはないものの、商品やサービスの見返りがあります。

4-3.金融型

金融型クラウドファンディングは、出資者が特定の企業などに出資して、見返りとして金銭や株式などが発行されるタイプです。

通常の投資では金額が大きいので、個人ではハードルが高いというイメージがありましたが、クラウドファンディンでは少額からでも出来るものが多くあります。

なので、誰でも簡単に投資活動をすることが可能となりました。

金融型クラウドファンディングのなかでも特に株式型は、誰でも未公開企業に対し株式と言う立場で投資ができるのでとても注目されています。

しかし、日本では金融取引法があるのでまだまだ普及が難しいのだそうです。

5.クラウドファンディングのデメリット

メリットがある場合、デメリットも出てまいります。

クラウドファンディングには、購入型に関して出資側のデメリットがあります。

購入型は、大きな利回りや配当が見込めるのですが、クラウドファンディングの商品はマイナーなものばかりになります。

そうすると、一般の勧誘商品や株などと違って流動性がありません。

「流動性」とは、取引量が多いか少ないかのことを言います。

普通の株なら、失敗したときに損失が少ないうちに売ることができるのですが、クラウドファンディングは売ることができません。

多額の配当を期待していたのに、投資金が全部なくなることもあります。

クラウドファンディングの場合、良いものを投資できれば多大な見返りをもらえるメリットがありますが、その分デメリットも大きくなります。

実際に、投資額が集まったとしてもうまく事業が進むとは限りません。

出資者は、何も得ることができず出資金をただ捨てるだけになってしまう場合もあります。

6.まとめ

  1. クラウドファンディングとは、不特定多数の人からインターネットで資金の出資や協力を求めることです。
  2. 起業者のメリットは、労力をかけずに簡単に資金を集めることができる点です。
  3. 支援者のメリットは、投資した分の商品やサービス、またはお金などの見返りがある点です。
  4. クラウドファンディングには、大きく分けて「寄付型」「購入型」「金融型」の3つの種類があります。
  5. クラウドファンディングのデメリットは、失敗して損失が出る前に売ることができないため、投資金が全部なくなってしまう可能性があります。

事業を応援するという意味では、非常に便利なサービスだと思います。

上場していない会社でも資金を集めることが出来るので、これらのサービスを通して、これから面白い会社がどんどん出てくるかもしれませんね。

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