引っ越しが子供に与える影響とは?何歳が良いタイミング??

私の友人にいわゆる転勤族の子供だった人がいます。

彼女は高校2年生の2学期に転校してしまったのですが、学習進度の全く異なる高校に編入するということで放課後毎日のように数学教師のもとで勉強をしていました。

家の都合では仕方ないものですが、引っ越しするというのは子供にとってもなかなか大変なことだなぁと思ったものです。

教育面にとどまらず、精神面においても引っ越しが子供に与える影響は大きいといえます。

できればあまり影響の少ない時期に引っ越したいところ…。

そこで、引っ越しが子供にどう影響するのかを踏まえて、引っ越しのべストタイミングを検証してみました!

1.引っ越しの子供への影響とは

「新しい場所でも友達できるかしら…」「通学路は治安が良いかしら…」普段から子供への心配は絶えないものですが、ガラッと新しい環境に子供を置くとなると本人以上に親の方が不安になってしまいますよね。

引っ越しは人生の一大イベント、やはり子供への影響は大きいものです。

でも、「影響する」ということはマイナス面ばかりでなくプラス面もあるということ。

そこで、引っ越しが子供に与えるデメリットとメリットについて今一度考えてみましょう。

【デメリット】

慣れ親しんだ場所から離れて新しい環境に身を投じるのは大人でも強いストレスがかかります。

ましてや幼い子供ならなおのこと。

幼稚園や学校でいつも一緒に遊んでくれるお友達、困ったときすぐ手を差し伸べてくれる先生、抜け道から隠れ処まで勝手知ったる近所の公園などなど…。

今まで身近にあった安心できる存在を、知らない土地で一からまた探さなければならないというのは子供を過度な緊張状態に置くことになります。

中には「うつ」になってしまうお子様も…。

子供の小さな異変を察知するのはママの勘に勝るものありません。

いつも以上に気をつけて見てあげましょう。

【メリット】

私のお話をしますと、小学4年生の頃に両親の都合で山形から大阪に引っ越した経験があります。

別れの日、仲の良かったクラスメイトから手作りの缶バッチをもらいました。

引っ越し先の慣れない環境で辛くなった時にそのバッチを見てすごく勇気づけられたものです。

私のように、引っ越しで友達の大切さを改めて実感した方は多いのではないでしょうか。

さて、大手引っ越し会社さんによる興味深い調査があります。小・中学生時代に転校を経験した18~29才の男女に取ったアンケートで、転校経験が自分の人格形成に影響を与えたと感じている人の割合が8割強もあるのです。

引っ越しという環境変化をきかっけにして自分をよりよく変化させようと試みた結果、大半の人がうまくいったという結果も。

引っ越しという環境変化はたしかにストレスのかかるものですが、その分だけ、自立した大人へと成長するための何より得がたい経験になります。

どこにいっても自分らしく生きることができるという自信、ピンチをチャンスにして自分を変えていこうとするチャレンジ精神を培うきっかけにもなるのです。

2.何歳が良いタイミングなのか

子供への影響を考えたとき、引っ越しはやはり進学や進級のタイミングがベストだといえるでしょう。

周りの仲間達も新しい環境になるということが子供にとって大きな励ましにもなります。

保育所入所前の3歳、小学校入学前の6歳、中学校入学前の12歳、高校入学前の15歳、といった学校の切り替え時にうまくタイミングをもっていきたいところです。

しかし世の中なかなかうまくはいかないもの。

急な転勤、やむにやまれぬ家庭環境の変化などでタイミングをはかれないこともしばしば。

また、兄弟がいる場合は、上の子にあわせると下が学年途中の引っ越しになってしまったり…。

でも心配しないでください。

タイミングも確かに大事ですが、それより大切なのは、子供が納得して次の新天地へと向かえるようにしてあげることですよ!

なんのための引っ越しなのか、どんな場所へ行くのかを家族間でしっかり共有しましょう。

できれば下見などにも同行させてあげると子供も新しい生活のイメージが持ちやすく、むやみに不安を抱えずに済みます。

3.まとめ

以上見てきたように、引っ越しは子供にとってストレスになるものですが、その分、人間的な成長をする大きなチャンスとして捉えることもできます。

可能であれば進学や進級の切り替え時での引っ越しが無難でしょう。

しかし最終的には、引っ越しという一大イベントに子供が自らも参加しているのだという意識が、新しい環境を受け入れるための大切な下地になります。

ご家庭において充分にお子様と話し合い、なるべく不安が軽減するようサポートしていくことが大切です。

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