遅くに帰ってきた旦那さんから「ご飯のついでに一緒に晩酌しよう」とお誘いが。
お酒のつまみをあれこれとテーブルに並べていたら寝かしつけたはずのチビちゃんが起きてきた！？
そんな経験ありませんか？
かわいい我が子の「お腹すいた」攻撃に根負けしてついつい物を食べさせてしまうことが私もよくありました＾＾：
でも実際、幼児にとって夜食は体に良いのでしょうか？
成長期の子供なら少しくらい夜に食べても大丈夫な気もするけれど…。そんな疑問について今回はお話しようと思います。
1．幼児の夜食はOKか？
幼児の夜食でまず心配になることは肥満ですよね。
ですが実際のところ、夜食が小児肥満に与える影響というのはデータでは実証できていないのが現状です。
離乳食を食べれるようになってから６歳くらいまでの短い間では夜食の習慣がそれほど続くわけではないので顕著に結果に現れてこない、などの理由があるのだと思います。
肥満になるわけではない、としても子供の夜食はデメリットがたくさん！
具体的に見てみましょう。
●偏食になる
２００５年、神奈川下の保育所に幼児をもつ５６１人の母親に対して行われた子供の夜食についての調査では、夜食をとる幼児ほど偏食の傾向が強いことが分かりました。
（参考：https://ci.nii.ac.jp/els/contentscinii_20181120054524.pdf?id=ART0008149462）
「ちょっとくらい夕食を好き嫌いしても、後で好きなものを食べさせてもらえる」と子供が思ってしまっていることが原因と考えられます。
これが習慣化してしまうと将来的に栄養が偏ってしまったり我慢の出来ない性格になったり・・・心配ですよね。
●朝ごはんを食べられなくなる
睡眠中は胃の活動が鈍るので、就寝前に物を食べると消化不良を起こしやすくなります。
すると、朝ごはんが食べられないという事態に陥ります。
育ち盛りの子供にとって朝ごはんはとっても大切。
朝ごはんをきちんと食べられないと身体も脳もエネルギー切れを起こし、運動にも学習にも悪影響が出てしまいます。
それだけにとどまらず、体内時計がずれて夜型になってしまう、排便のリズムがつきにくくなる、ストレスがたまりやすくなる、などの影響も。よくかんでご飯を食べることは「セロトニン」という神経伝達物質の分泌を促します。
この物質は精神を落ち着かせる働きがあり、ストレスを緩和する役割があります。
つまり、朝ごはんを食べないとセロトニンが不足してイライラや鬱の原因になる恐れがあるのです。
●身長がとまる
就寝前の食事によって血糖値が上がってしまうと、交感神経が活発化し、代わりに副交感神経の働きが弱くなります。
子供が育つために必要な成長ホルモンは、この副交感神経が優勢の時によく分泌されます。
つまり、寝る前の夜食は成長ホルモンの分泌を阻害し、身体の発育を妨げる可能性があります。
これでは「もっと大きくなーれ！」と食べさせた夜食が子供にとって全く逆効果になってしまいかねません。
このように、幼児の夜食は食生活、ひいては心身の成長にまでこんなに影響があるのです。
2.晩ごはんは何時までに食べさせるべきか？
では、晩ごはんを何時までに食べさせるのが良いのでしょう?
前項でも触れましたが、子供の成長には良質な睡眠が欠かせません。
良質な睡眠をとるには寝る前に胃での消化活動が終わっていることがベストです。
ですので、就寝の２～３時間前には夕食を食べ終えているのが理想です。
一般的な幼児の就寝時間は８時～９時が多いので５～６時、遅くても夜の７時には食事を食べられるようにしたいですね。
しかし中には消化が早くて寝る前にどうしてもお腹が減ってしまうお子さんもいるかと思います。
大人でもあまりに空腹だとよく眠れませんよね。
子供もそれは同じで、お腹が空きすぎる状態は睡眠にとって良くありません。
そんなときは血糖値があまり上がらないタンパク質のものを少しだけ食べさせてあげましょう。
チーズや牛乳、ナッツなどがオススメです。もちろん、歯磨きをお忘れなく！
3.まとめ
晩ご飯が終わって家族団欒のとき、寝る間に物を食べるのはあまり良くないと知ってはいても家族で美味しいものを分かち合うことはとても幸せなものです。
それがたまになら良いのですが、夜食が習慣化してしまうと「偏食になる」「朝ごはんを食べられなくなる」「身長がとまる」など子供に悪影響が出てきてしまいます。
子供の健やかな成長のためにも規則正しい食事の習慣を身につけさせ、夜食はあくまで「特別なときのもの」とメリハリをつけていきたいものですね。
下記では3歳児のお菓子についてもご紹介しておりますので、よろしければご参考ください。