3歳といえば多くの子供の乳歯が生え揃う頃。
そろそろベビー用のおやつを卒業して市販のお菓子デビューを考えているママも多いのではないでしょうか。
ここで気になるのが子供の虫歯や健康のこと。
世の中では「このお菓子は歯を溶かす!」「これを食べると太る!」なんてさまざまな情報が行き交っていますが実際のところどうなのでしょう??
そこで今回は3歳児に食べさせてもいいお菓子と、食べさせないほうが良いお菓子について調べてみました。
1.3歳児に食べさせても良いお菓子
幼児にとっての「おやつ」は大人のそれとは違って重要な意味を持っていることはご存知かと思います。
幼い子供は消化器官が小さいため一日三度の食事にプラスして1~2回の「間食」つまり「おやつ」が必要です。
大人にとって「おやつ」はストレス発散や団欒を目的にしていますが、子供にはそれ以上に栄養補助の側面が大きく、栄養素を豊富に含んでいるものを選んであげることが大切になります。
例えば、血管や骨の生成に必須のビタミンCやタンパク質、歯の石灰化を助けるカルシウムなどが多いものが良いでしょう。
また、同時に気にしてほしいのがカロリーのこと。
3歳児が間食で取るべきカロリーは一日のエネルギーの15-20%、およそ200カロリーです。
これはアンパン1個分くらい、思ったより少ないですよね。
ですので、「噛みごたえがある」「腹持ちがよい」など少量でも満足できるものを取りいれましょう。。
さらに、「口どけ」にも気をつけたいところ。
糖分が口の中で長く留まると虫歯の原因になってしまいます。
ですので甘いものであれば口の中にベタッとくっつかないものを選んであげましょう。
以下にオススメのお菓子を挙げてみました。参考にしてみてください。
- バナナ(カロリーが少なくて腹持ちがよく、善玉菌のエサとなるオリゴ糖が含まれている)
- 干し芋(噛みごたえがあり、ビタミン群や鉄分、食物繊維が豊富)
- ベビーチーズ(カルシウムやタンパク質が豊富、カロリーが高いので与えすぎに注意!)
- プレーンヨーグルト(口溶けがよく乳酸菌・カルシウムも豊富)
- アイスクリーム(口溶けがよく、タンパク質・カルシウムなどを含み栄養価も高い。カロリーが高いので与えすぎに注意!)
- ラムネ(口溶けがよい、食べ過ぎるとお腹がゆるくなることがあるので与えすぎに注意!)
2.3歳児に食べさせてはダメなお菓子
前項で触れた「高カロリー」「口どけが悪いもの」の他に、油分や塩分を過剰摂取してしまうようなお菓子はNGとなります。
たとえばチョコレート。
これはたったの20gで100カロリー、つまり三歳児が間食で必要とするカロリーの半分を摂取してしまうことになります。
また、歯に残りやすいので虫歯の原因にもなりやすいです。
塩分の摂り過ぎにも気をつけましょう。
3歳児が一日に摂取する塩分量の目安は男の子で4g未満、女の子で4.5g未満です。
食事でも塩分は摂っているので間食では1gを超えないことが望ましいのですが、市販のスナックは100gで塩分(ナトリウム)が1g以上含まれているものが少なくありません。
幼児は腎臓がまだ未熟なので塩分を摂りすぎてしまうと臓器に負担がかかり、最悪の場合、腎臓の寿命を縮めることになる危険性もあります。
以下に3歳児にあまり食べさせないほうがよいお菓子の例を挙げました。参考にしてみてください。
- 飴・ガム(糖分が長い時間、口内に停滞する)
- 清涼飲料水・乳酸菌飲料水(糖分が長い時間、口内に停滞する。だらだら飲みは×)
- 塩分の多いスナック菓子・せんべい(歯にくっつきやすいものは虫歯の原因にも)
- 脂分の多いスナック菓子
3.まとめ
3歳児に食べさせても良いお菓子と食べさせてはいけないお菓子について見てみましたがいかがでしょうか。
間食の目的や虫歯予防などの観点から「栄養価が高い」「腹持ちが良い」「口どけが良い」お菓子を選び、なるべくなら「カロリーが高い」「口どけが悪い」「塩分や油分が多い」お菓子を避けてあげるのが無難です。
しかし、ここで挙げたお菓子を絶対食べさせてはいけない、というものでもありません。
ダラダラ食べさせない、食べ終わった後に歯磨きをする、ぶくぶくうがいをするといった習慣をつけておけば虫歯を防ぐことができます。
味が濃かったり、塩分や油分の多かったりするお菓子も特別なときに少量だけ食べさせる(クリスマスのイベントなど)などのメリハリをつければたいした影響はないかと思います。
子供の健康を考えながら、楽しいお菓子タイムを共有していきたいものですね。
下記では適切なおやつの量、幼児の夜食についてもご紹介しておりますので、よろしければご参考ください。