お子さんがお生まれになると色んな行事を行うことが必要になってきます。
その中でもお宮参りは、生まれてから最初に行う行事になります。
お宮参りとはたまに耳にする言葉ですが、何のために行い、厳密にはいつ頃に行うものなのでしょうか?
日本の儀式となると、大安などの良い日柄を選ぶということも気にしないといけないのでしょうか?
私も自分の子どもが生まれたときに、私の親(子どもから見ると祖父母)から言われるままにお宮参りを進めましたが、よく分かっていない点があります。
そこで気になったので、お宮参りの「いつ頃まで」という疑問を中心にまとめてみました。
目次
1.お宮参りとは
お宮参りとは、生まれたばかりの赤ちゃんを、住んでいる土地の神社の神様(氏神様」に紹介し、健やかに成長するよう見守って頂くことをお願いする行事になります。
氏子・氏神制度とは、その土地に住むものはその土地の氏神を祀る氏子となる制度のことです。
これは日本の多くの地域に慣習的に存在している制度です。
現在では、この氏子・氏神の制度は薄れてきており、住んでいる土地の氏神様以外の神社を選んでお宮参りされるご家庭も増えてきています。
2.お宮参りはいつ頃までに行くべきか?
お宮参りをいつに行うかは、地方により異なりますが、一般的に男の子の場合は生後31、32日目とし、女の子の場合は生後32、33日目が良いとされています。
しかし、天候の関係や、赤ちゃん、お母さんの体調など様々な都合から厳密にこだわる方は少なく、都合の良い日を家族で合わせて行われます。
いつ頃までに行うかは一般的な目安の期間があり、大体生まれてから3ヶ月目の間の都合の良い日に行うことが多いようです。
これだけの期間があれば、赤ちゃんの父親と母親の両家の祖父母も呼んで行うということも可能ですね。
3.お宮参りは何時頃までに行うのか?
神社の参拝時間ですが、何時ころまでに行うほうが良いという時間帯があります。
それは日の出からAM11:30頃までの午前中です。
その理由は午前中の太陽の光が強い時間帯が神様のご加護を最も受けることができるという思想があるからです。
ただし、現在はそこまで厳密に行われてい無い方も多くいらっしゃいますし、神社でお宮参りの祈祷の受付を午後からも行っているところはたくさんあります。
寒い季節なら暖かい午後を選んだり、祈祷の混む時間帯は避けるなどし、あかちゃんの負担を減らす考慮も大切だと思います。
また、お宮参りを大々的に行っている神社ですと、授乳室が完備されていたりして便利です。
4.大安以外でも大丈夫?
日本では大安に良い儀式を行うことを気にされる方が多くいらっしゃいます。
お宮参りもそうなのでしょうか?
大安とは
大安とは六曜の中の種類の一つになります。
六曜とはその日の運勢や、吉凶を示す占いになります。
カレンダーなどに書かれていたりしますよね。
結婚式などの儀式を行うにあたり、この六曜を気にされる方が多くいらっしゃいます。
大安は何を行っても大丈夫な良い日柄とされています。
大安以外の種類
大安以外には先勝・友引・先負・仏滅・赤口という種類があります。
先勝(せんしょう、さきかち)・・・急ぐことが良いとされる日です。午前中は吉、午後2時から6時が凶とされています。
友引(ゆういん、ともびき)・・・「友を引く」ということからお葬式の日取りにおいて避けられることがあります。逆に結婚式の日としては好まれる傾向にあります。お昼は凶で他の時間帯は吉とされています。
先負(せんぷ、さきまけ)・・・先勝の逆になります。勝負事や急用は避けるた方が良いとされています。午前中は凶、午後は吉とされています。
仏滅(ぶつめつ)・・・六曜の中で一番の凶の日です。結婚式などの祝い事は避けられる日です。
仏という字がついていますが、本来は「物滅」がもとだったそうです。仏教は関係ありません。
赤口・・・仏滅ほどではないですが、凶の日とされています。 「赤」という字から連想される「火」や「刃物」に注意すべき日とされています。午前11時から午後1時までが吉で、その他の時間帯は凶とされています。
大安以外でも大丈夫なのか
お宮参りは大安以外でも大丈夫なのかという点ですが、いつ行っても問題ありません。
六曜の考え方はもともとは中国で生まれたもので、鎌倉時代に日本に入ってきました。
その後、日本で受け入れらて考え方が広まりました。
明治時代には迷信を信じてはいけないということで、六曜を暦に入れることを禁止しましたが、第二次世界大戦後にはその禁止令がなくなり、また六曜を取り入れる習慣が復活しました。
ちなみに公共機関が作る暦には六曜は入っていないそうです。
そんな六曜ですが、おおもとの中国では何をもとに生まれたかは、わからないそうです。。
このような経緯から六曜は昔の流行が根付いた占い的な要素が強い考え方になり、神社とは全く関係ありません。
以上のことから、お宮参りにおいて六曜を気にする必要はありません。
ただ、親族内で気にされる方がおられる場合は、揉め事を減らすために考え方を合わせといたほうが無難です。
5.写真はいつに撮る?
写真の時期
お宮参りの写真は、一般的に神社の参拝が終わってから記念撮影するという考え方になりますが、この順序は逆のほう良いこともあります。
神社で祈祷する場合だと、祈祷の時間がずれ込んだりして写真撮影の時間もずらしてもらわないといけなくなり、手間がかかります。
また、祈祷の後に写真だと、赤ちゃんの機嫌が悪くなってしまう可能性も出てきます。
そこで写真撮影を済ませてから、参拝という流れをとられるご家庭もあります。
また、良い写真を撮るために参拝日と撮影日を分けられるご家庭もあります。
写真撮影時の服装
着物にこだわる方は着物で良いのですが、そこまではという方は下記の服装であれば問題ありません。
- 赤ちゃん・・・ベビードレスとケープ
- 父親・・・スーツ
- 母親・・・ワンピース、スーツ
- 祖父・・・スーツ
- 祖母・・・ワンピース、スーツ
6.まとめ
お祝い事はある程度のルールを守っておかないと、常識がないと判断されてしまうこともあります。
守るべき点と守らなくても大丈夫そうな点を明確にして、日取りや時間の調整を進めるとスムーズに段取りが行なえます。
当記事がお宮参りの段取りの参考になれば幸いです。