外出レクや送迎に使われている「福祉施設名」の入った福祉の車を見かけることがありませんか?
あの福祉車両は、「補助金制度」を利用して購入することができます。
この補助金制度は施設だけでなく、個人でも利用可能です。
また、この補助金制度は一つだけではなく複数存在します。
種類ごとに補助の内容は異なってきます。
ここでは、「福祉車両の補助金制度」の種類と概要についてご紹介したいと思います。
1.福祉車両補助金とは〜日本財団の場合〜
ここでは一番有名な「日本財団」の補助金制度を利用しつつ、他の業者さんの補助金制度のお話を進めていきたいと思います。
日本財団の補助金制度とは、主に「ボートレース」の収益を使って、応募制で審査に通った介護施設が補助金をもらい福祉車両を購入することができるというシステムになります。
福祉車両に緑色のキャラクターが書いてあるのが、このマークは日本財団から購入した車という印です。
日本財団の場合は、車の指定があり選ぶことができませんが、多くの介護施設が毎年応募している人気のある制度です。
2.福祉車両補助金制度とは〜日産自動車の場合〜
日産自動車の福祉車両補助金制度は、車種がいろいろあり、10人乗りから8人乗りまであります。
例えば、「キャラバンNV350」で見てみることにしましょう。
値段は355万円からで、車椅子ごと乗れるタイプやストレッチャーごと乗れるタイプ、車椅子だけで4〜5台入れることができるタイプなど多種多様にあり、介護施設の用途に応じて車を選ぶことができるのがメリットです。
3.福祉車両補助金の制度の中身は??
福祉車両を購入する場合の補助金制度の中身を見ていきたいと思います。
まず、消費税が免税になります。
「厚生労働大臣が指定する身体障害者用物品(H3/6厚生省告示130号)」の規定を満たしていると、消費税が免税になります。
例えば、車椅子に普段乗っている人が車椅子ごと乗せる場合や身体障害者などの障害がある方が運転するという場合です。
次に身体障害者などを持つご本人が所有し、ご本人もしくは通勤等のために生計を立ててる方が運転される車は、自動車取得税が安くなります。
そして3つ目は、身体障害者の方本人が運転する場合や身体障害者の方を車に乗せるという場合に、自動車税が安くなります。
その他にも身体障害者の方本人が福祉車両を購入する場合の貸付金や事業者向けの助成金制度などがあり、購入するにあたり様々な援助を受けることができます。
ただし、各市町村によって福祉車両補助金制度は異なる場合があるので、事前に確認をしてから検討しましょう。
4.どんな福祉車両を購入するのが一番良いのか?
介護施設によって必要な車は、規模によって変わります。特にデイサービスの介護施設だと送迎やレクレーションなどで福祉車両を使うケースが多くあります。
例えばデイサービスで上げるのであれば、大規模(10名以上)の場合なら最大で10人は(車椅子ごと乗れるタイプの場合)乗れるタイプが良いでしょう。
小規模(10名以下)であれば、8〜9人乗りと軽自動車タイプの車両を検討するとよいでしょう。
最近、人気の小規模デイサービスだと軽自動車1台で送迎をしているところもあるようです。
用途に応じて必要な福祉車両を選ぶようにしましょう。
5.まとめ
以上のように、福祉車両の補助金制度についてまとめてみましたが、いかがだったでしょうか?
身体障害者の方に限らず、高齢者の方で車椅子を使っている方や大型の車で、外出レクに出かけたりと福祉車両の用途は多種多様です。
皆さんの中で、福祉車両の購入を検討されている方、介護施設などで購入を検討されている方がいましたら、ぜひ、参考にしていただき、お近くのディーラーや日本財団の補助金制度を利用して相談に乗ってもらうといいでしょう。