豪華な装飾をあしらったお神輿の大きな動きを見ると、気持ちも盛り上がります。
ところでこのお神輿と屋台ですが、違いは何なのでしょうか?
他にお神輿と屋台以外にもお祭りのときのイベントとして、山車(だし)や、だんじりがあります。
また、お神輿(みこし)も同じ読み方でお御輿(みこし)があります。
今回はお神輿(みこし)・お御輿(みこし)・山車(だし)・屋台・だんじりの違いについてまとめてみました。
1.お神輿(みこし)とは?
神輿は「しんよ」ともよばれ、お祭りのときに神様がお出かけするための乗り物とされています。
「輿」とは担ぎ棒がついており、担ぎ棒を人力で持ち上げ、人を運ぶ乗り物のことを指します。
神様が乗る輿なのでお神輿と呼ばれています。
もともとお神輿は貴族の乗り物でしたが、平安中期ころから神様を運ぶための乗り物として利用されるようになりました。
現在ではあまり厳しくないかもしれませんが、神様を見下ろすことになるため、お神輿を高いところから見下ろすことはマナー違反とされています。
2.お御輿(みこし)とは?
お御輿はお神輿と同じ意味で使われることが多々ありますが、厳密には違いがあります。
1.でお神輿は神様の乗り物とお伝えしましたが、お御輿は天皇の乗り物とされています。
このことから「御輿」という言葉が、それだけで天皇を指す場合があります。
3.山車(だし)とは?
お神輿は神様の乗り物ですが、山車は神様がお出かけした際の拠り所とされています。
そのため、山車は神社周辺の各町が用意するものになります。
また、山車に人が乗って太鼓をたたいたり踊ったりして神様のお供や先導をする役目のものとして存在するものもあります。
山車は台車の上に乗っており、人が引き綱を引っ張って動かします。
お神輿のように担いで移動という方法ではありません。
4.屋台とは?
屋台とは祭り屋台とも呼ばれ、山車の1種になります。
山車は形状が山を模した形になっていますが、屋台は山車に屋根をかけた形状になります。
屋根がある台座なので、屋台と呼ばれるようになりました。
5.だんじりとは?
だんじりと言えば、大阪の岸和田だんじり祭が有名です。
だんじりは屋台と同様の形状になり、山車の1種になります。
大阪を中心とした地域では、山車のことをだんじりと呼びます。
だんじり祭は大阪だけでなく、兵庫、岡山、岐阜にも存在します。
6.まとめ
住んでいる地域や、ニュースなどでたまに目にするお神輿や屋台ですが、このような違いがあることを初めて知りました。
意味をきちんと把握することが出来たので、これからのお祭りの楽しみ方が深まりそうです。