保育士と聞くと「女性」というイメージが多い方もおられると思います。
「保母さん」など、長い間親しまれてきました。
しかし近年は、新卒男性の保育士さんも増えてきています。
そんな男女ともに人気の職業ですが、気になるのことの一つに年収があります。
私立や公立ではどんな違いがあるのでしょうか?
今回は、新卒の男性が保育士になる時の心構えや、年収や私立と公立の差についてご紹介させていただきます。
目次
1.新卒男性が保育士になるときのポイント
新卒男性が保育士になるときに抑えておきたい3つのポイントをご紹介させていただきます。
1-1.保育士になる2つの方法
保育士になるには「保育士養成施設」を卒業するか「保育士国家試験」に合格するかの2つです。
「保育士養成施設」は、費用が200万~500万で、期間は2~4年を必要としています。
もし、高校新卒の方が保育士を目指すのですのであれば「保育士養成施設」に入学することをおすすめします。
社会人から保育士を目指す場合、「保育士国家試験」の合格を目指される方も多くおられます。
1-2.新卒男性保育士に理解がある&厚待遇の職場を探す
今現在も、女性のみの保育園が多く男性は30%と少ないのだそうです。
なので、男性も安心して保育士として働ける様に「すでに男性保育士がいる」「新卒の男性保育士を採用した実績がある」など、理解のある職場を探すことが大切です。
さらに、男性保育士は女性よりも高い「給与・待遇・福利厚生」がある職場にした方が後々いいでしょう。
もし結婚した場合、「妊娠・出産・育児」などで妻が働けなくなったときに、自分の給与だけでやっていけるのかということに大きく影響します。
1-3.保育施設以外で求人を確認
男性保育士を採用している保育園はまだまだ少ないです。
なので、保育施設以外にも求人を確認しておくことも大切です。
例えば「キッズスペース」「預かり保育」「託児所」など、保育士の有資格者を求めている場所はたくさんあります。
2.公立と私立の差は?
保育園は、公立と私立で分かれています。
公立保育園で正規職員として働く場合は、「地方公務員」ということになるので給与規定に従って支払われます。
勤務年数で給料が変わってきますので、公立の保育士はやめる人があまりいないと言われています。
私立よりも公立の方が給料がわかり易い状態で上がっていくと言えます。
2-1.年収について
私立も公立も、新卒当初の給料はそんなに差がありません。
県や地域で違ってきますが、40代50代になってくると2倍くらいの年収になります。
20~24歳の平均年収は「179万程」月収は「11万程」ボーナスは夏と冬を合わせた4ヶ月で「44万程」になります。
2-2.待遇の差
公立の保育士は「地方公務員」なので、公務員としての待遇がされて自分で辞めない限り定年まで勤務することができます。
なので、安定して働きたい方におすすめです。
私立の保育士は、「延長保育」「書類作成」などのサービス残業が多くなりがちな傾向にあります。
3.男性保育士が給料をあげる方法
男性保育士は、収入が少ないし採用ハードルも高いです。
そんな男性保育士が、給料をあげる方法をご紹介させていただきます。
3-1.早めに主任や園長を目指すこと
主任や園長などの管理職になると「役職手当て」がつきます。
管理職を目指していけば、その分、収入も上がっていきます。
3-2.公立保育園に就職する
公立保育園は地方公務員になります。
このことから「昇給・賞与・福利厚生」が安定している職業になり、昇給も年齢を重ねるごとに行ってもらえます。
3-3.バス運転手・事務・PC担当を進んで行う
自分が得意なことを活用して、保育園に必要な存在になれば、基本給アップや手当て加算の交渉がしやすくなります。
3-4.転職する
「賞与・昇給・基本給」が高い保育園に転職をするのもひとつの手です。
非公開求人を多く保有している保育士専門の人材紹介サービスを利用するのがおすすめです。
4.まとめ
①新卒で保育士になるなら「保育士養成施設」を卒業するか、「保育士国家試験」に合格するかの2つです。
②男性保育士が安心して働ける「すでに男性保育士が働いている」もしくは「新卒の男性保育士を採用した実績がある」保育園を選ぶことが大切です。
③男性保育士を採用している保育園は少ないので、保育士の有資格者を求めている保育施設以外も確認しておきましょう。
④公立保育園で働いている人は、「地方公務員」ということになるので私立よりも高給与になる場合が多く、辞める人が少ないのが特徴です。
⑤私立も公立も、新卒で働き始めたらそれほど年収は変わりませんが、勤務年数が長いほど給料が上がっていきます。
⑥男性保育士が給料&キャリアをあげる方法は4つあります。
・早めに主任や園長になることを目指す。
・公立保育園に就職する。
・自分の得意なことを活かして必要な存在になる。
・「昇給・賞与・基本給」が高い保育園に転職する。
同じ保育士と言えど、選択肢によって年収はかなり変わってきます。
同じ働くのであれば、年収は高いほうが良いですよね。