先日スーパーで見た光景です。
若いママが年端のいかない乳児を抱っこし、年少さんくらいの男の子と手をつないでいました。
レジに行こうとお菓子コーナーの近くを通りかかったとき、お菓子の欲しい彼は駄々をこね、ママの手をふりほどいて猛ダッシュ!
追いかけるママの姿を見ながら「むかし自分もああだったなぁ…」としみじみしてしまいました。
うちの息子も手をつなぐのを嫌がる子で、しゃがみこむようにして振りほどかれることがよくありました。
気づいたら店の外に飛び出していてヒヤリとしたことも…。
同じような経験をされたママも多いのではないでしょうか。
そこで今回は、手をつなぎたがらない子供と手をつなぐための方法について自分の経験を交えつつお話したいと思います。
なぜ手をつなぎたがらないのか、うまく手をつなぐ方法はないのか、あるいは手をつなぐ以外に自分の子供を危険から守る方法はないのか、ぜひいっしょに考えていきましょう。
1.子供が手をつながない理由
特に2~3歳の子供を連れて歩くのは私もタイヘンでした…。
少しでも気を抜くと大人の手を振り切って思わぬところに駆け出していってしまうからです。
「言うことを聞かなくて…」と頭を抱えているママも多いのではないでしょうか。
しかし、彼らも悪気があって手を振りほどくのではありません。
実は、これも成長の証。
一人歩きができるようになって、自分の体を自分でコントロールする術を知ると、子供の自立心は急速に発達していきます。
「ご飯を自分で食べたい!」「パジャマをひとりで着たい!」「自分の力で歩きたい!」また、この頃は動物や乗り物などの「もの」と「名前」の関係に興味が出てくる時でもあります。
そんな子供達にとってお家の外は知的好奇心を満たしてくれるいわば「冒険の世界」です。
我が子の身を案じてつないだママの手も、彼らには自分の冒険を妨げる文字通り「手かせ」に感じられてしまうのです。
2.手をつなぐ様にする方法
すぐには結果が出ないかもしれませんが、何度も言って、聞かせて、手をつなぐという行為を繰り返すことが重要です。
意思表示が始まる時期から慣らしていくと習慣づけしやすいという話も聞きます。
無理強いするのは可哀想で…とお悩みのママは、手遊びや歌など親子で楽しめる工夫を考えてみてはどうでしょうか。
私の経験ですが、ウチの息子たちもスーパーに行くとたいがい探検に出かけてしまっていました。
そんな時よく使ったのが「お母さん疲れちゃったから○○のあるところまで連れてってくれるかな?」作戦。
何がどの売り場に置かれているのか子供ながらけっこう記憶しているらしく、楽しそうに手をつないで連れていってくれたものです。
お子様が聞き分けの出来る年齢でしたらぜひ試してみてください^^
3.手をつなぐ代わりにできること
どうしても手をつないでいるのが難しい場合は、「幼児用ハーネス」(通称「リード」「迷子ひも」)を利用するのも一つの選択です。
これは、子供の体に装着させてそこから伸びるリードを大人が掴んで使います。
かわいい動物の姿をあしらったリュックにリードをつけるもの、手首同士をつなぐもの、ベルトで子供の腰に装着するものなどさまざまなタイプがあります。
ネットでもよく話題に上るこのグッズ、「子供に対する人権侵害だ」「虐待だ」などといった否定的な意見に使用をためらうママもいらっしゃいます。
しかし、最終的に一番大事なのは我が子の命。
子供によっては手をつなぐ行為がどうしても苦手だったり、脱臼しやすい等の身体的な理由があったりで、手をつなぐ以外の方法で子供の身の安全を守らねばならない場合もあります。
そんなときにこのグッズがあればママにとってきっと心強いはず。
手つなぎトレーニングの保険として使うのもアリだと思います。
4.まとめ
外の世界が楽しすぎて、なかなか手をつながせてくれない子供がいます。
危険予知能力がまだまだ発達してない彼らにとって、手をつなぐ行為はまさしく身を守る「命綱」。
根気よく、楽しみながら習慣づけていくことが大切です。
どうしても難しい場合は幼児用ハーネスの使用も検討に入れてみてください。
事情は人それぞれ、我が子に一番合った選択をして、なにより大事な命を守っていきましょう。