2歳児ともなると、出来ることの幅がかなり広がりますよね。
意思表示もはっきりしてきて、自分はこれが食べたいや、これで遊びたいなどといったやりたいことも伝えてくれます。
ただその伝え方は当然ながら適切でないことの方が多いです。
気に入らないことがあると、おもちゃを投げるなんてこともあって困りますよね。。
そんなことをしてしまうと、誰かに当たってケガをしたり、おもちゃが壊れる可能性もあります。
いつまでもそのような行動を放っておくわけには行かないので、きちんと教えて上げる必要があります。
ただ、教えてあげる際に、すぐに怒鳴ったりすると子どもも何が悪いのかわからないので、注意を聞かなかったり、余計に落ち着かなくなることもあります。
そこで今回は2才児がおもちゃを投げる場合の適切な注意方法をまとめてみました。
目次
1.2歳児の成長過程
2歳児は自分でできる範囲のことが増えてきて、本人も自分でやりたいと思う気持ちが強くなる年齢になります。
自己主張もはっきりと行うようになります。
しかし、やってみて上手く行かないことの方が多いため、ジレンマからイライラしてしまって泣いたり、床に寝そべって手足をバタバタさせたりします。
何かにつけて「あれもイヤ、これもイヤ」と泣いたり、叫んだりもします。
これは今までお父さんやお母さんから情報を受け取るだけだったことが、自分でも主張できるようになり、その際に主張のズレが起きると「イヤ」という感情が出てきます。
まだ2歳児だと言葉を上手く使う子が出来ないため、泣く、叫ぶなどの表現になって現れます。
このような状態が起こる時期を「イヤイヤ期」と言ったり、「魔の2才児」と言ったりします。
学術的には「第一次反抗期」呼び、2歳前後に起きる成長過程の一つで健康に育っている証拠になります。
周りの大人からすると、汲み取るのが難しく扱いが大変になりますが、このような状態でのときに、親の方も感情的に怒ってしまうとさらに子どもの方も激しく泣いたりしてしまいます。
このイヤイヤ期はいつまでも続くものではありません。
正確な意思疎通のコミュニケーションが取れずにズレが生じて起きるので、言葉によるコミュニケーションが取れる様になれば落ち着いてきます。
年齢に個人差はありますが、3歳になる頃から落ち着き始め、4歳になる頃に終わるとされています。
2.おもちゃを投げるときの対処方法
◆おもちゃを投げる原因
おもちゃを投げる原因ですが、これは下記の理由が挙げられます。
- 自分の思うとおりに物事が進まなくてイライラするため
- 相手の注意を引きたいため
- 遊びとして楽しいため
これらもイヤイヤ期と同様にいつまで続くかは個人差がありますが、言葉によるコミュニケーションが出来る頃には少なくなります。
ただし、投げるクセがつくといけないので、その都度、適切な対処をしてあげることは必要になります。
◆おもちゃを投げるときの対処方法
●おもちゃを投げたときの気持ちを聞いてあげる
おもちゃを投げたときに反射的に怒ってしまうと、子どもは萎縮したり、反発したりします。
反射的に怒る気持ちを抑えて「どうしたの?」と聞いてあげましょう。
2歳児はまだ自分の言葉を上手く喋ることはできませんが、こちらの言っていることはある程度理解し始める年齢になります。
聞いてあげて何か反応があれば、「出来なくて大変だったんだね」など、子どもの気持ちを代弁した語りかけをしてあげましょう。
そうすると、落ち着くことが多くあります。
逆に悔しい感情が溢れ出て、大きく泣く子もいますが、少し時間が経てば気持ちも収まるので、そんなときは寄り添ってあげましょう。
●「やめなさい」だけでなく、理由をつけて話す
反射的に注意する場合、つい「やめなさい」とだけ言ってしまいがちですが、なぜやめる必要があるのかを理由をつけて話してあげましょう。
おもちゃを投げる場合、
- おもちゃを投げると人に当たってケガをするから、やめようね
- おもちゃを投げるとおもちゃがこわれちゃうから、やめようね
などと言って教えてあげましょう。
一回言うだけではすぐにはやめないと思いますが、この理由をつけて話すということを根気よく続けましょう。
ただ、「やめなさい」と注意するだけでは、いつまでたっても子どもはなぜやめるのかが理解出来ません。
●子どもに上記の話しかけをする際の注意
おもちゃを自分で投げたのかどうかを判断してから、話しかけるようにしましょう。
自分で投げたのではなく、ただただ落としてしまっただけということなどもあります。
そのような際は、自分で拾ってまた遊ぶこともあります。
3.まとめ
2歳ともなると出来る範囲の事が増え、その分、親の注意の範囲も広がります。
そうなってくると親の方がピリピリしてしまい、必要以上に叱ってしまいがちです。
ただ、2才児は言葉は上手く喋れませんが、理解はある程度出来ます。
必要以上に叱ってしまいそうになることをグッと堪え、してはいけないことを理由を付けて説明してあげましょう。
理解してくれる日は必ず訪れます。
大変な時期はいつまでも続くものではありません。