徳島県発祥の阿波踊りの由来とは?阿波踊り祭りのスケジュールも合わせて要チェック

以前に阿波踊りの踊りの種類や掛け声について紹介をしましたが、阿波踊りの由来や歴史について気になる方もいらっしゃるかと思います。

阿波踊りは歴史のある踊りとして、今日まで市民社会で重要な役割を担っていました。

今回は阿波踊りの起源から全国へ広がった由来と、阿波踊り祭りの今年のスケジュールについて見ていきたいと思います!

1.阿波踊りの歴史

現在全国各地で踊られている阿波踊りは、江戸幕府が開かれた1603年前後から始まったと言われており、約400年もの歴史があります。

日本三大盆踊りの一つで、日本の伝統芸能です。

1-1.阿波踊りの由来

阿波踊りの由来について、いくつかの説があります。ただ、最初から徳島県の踊りとして始まったというよりは、畿内の風流踊りなど様々な盆踊りを取り入れつつ、現在の阿波踊りに発展したと言われています。

具体的には、以下の3つの起源説が有力です。

  1. 盆踊り起源説…盆踊りは盆の時期に死者を供養するための行事や、その行事で行われる踊りです。その盆踊りを起源とする説です。
  2. 風流踊り起源説…風流踊りは中世芸能の一つで、太鼓や笛の楽器と歌に合わせて衣装を着た人々が舞う踊りです。室町時代に流行し、その風流踊りを起源とする説です。
  3. 築城起源説…戦国武将の蜂須賀家政が徳島城の城主となった際、城の完成祝いとして、城下の人々が踊ったことが始まりとする説です。

このように諸説ありますが、いずれにしても徳島藩が成立して以降の時代に、阿波踊りはより一層盛んに踊られるようになったとされています。

1-2.阿波踊りの全国への広がり

そんな歴史がある阿波踊りは、どのように全国へ広がっていったのでしょうか。

江戸時代から明治時代にかけて、徳島県では藍商人が台頭し、富を築いていきました。

その藍商人が大阪や東京から来た取引先の客をもてなす際に、宴会で阿波踊りが披露されていたようです。

次第に阿波踊りは市民社会に広がっていき、民衆娯楽として普及していきました。

東京のお祭りは、徳島県出身者が指導をする形で普及されたものもあります。

このように様々な人を通して全国への伝わっていったため、現在のような様々な個性を持つ連へと発展していったのではないでしょうか。

2.2017年の阿波踊りのスケジュール

このように全国へ広がった阿波踊りですが、それでは現在どこでお祭りが開催されているのでしょうか。最後に関東地方の有名な阿波踊り祭りの紹介と、気になる2017年の実施日程を紹介します!

2-1.徳島県阿波踊り祭り…2017年8月12日(土)~15日(火)

阿波踊りの本場は徳島県で毎年実施されている「徳島市阿波踊り」が日本最大規模で、観客は約130万人が来場し、踊り子は約10万人が出場します。

毎年8月12日から15日まで4日間の開催となり、毎日午後6時頃より開始となります。

また、8月11日には前夜祭が行われ、有名連合同の阿波踊りが行われます。この他にも、駅前やお寺での阿波踊りや、三味線流し、船上の楽器演奏など多彩な踊り関連の催しがあります。

この期間は、徳島市中が熱気に包まれるため、この雰囲気を味わうことも阿波踊り祭りの醍醐味です。

また、お客さんが参加できる「にわか連」というものがあることも特徴です。

阿波踊りを踊りたいという方は、お祭り当日に「にわか連」に参加をしてください。

誰でも分かるように踊り方の基本を教えてくれるため、簡単に踊りを身につけることができます。

「踊る阿呆にみる阿呆、同じ阿呆なら踊らにゃ損々」という言葉がありますが、みなさんも今年は見るだけではなく、是非参加をしてみませんか?

2-2.東京高円寺阿波踊り…2017年8月26日(土)~27日(日)

東京の夏の風物詩となりつつある、高円寺阿波踊り。

会場は、JR「高円寺駅」・東京メトロ「新高円寺駅」周辺の商店街や通りです。観客は約88万人が来場し、踊り子は約1万人が出場する首都圏最大規模のお祭りです。

2-3.南越谷阿波踊り…2017年8月19日(土)~20日(日)

埼玉県で行われる阿波踊りで、徳島県阿波踊り祭りと高円寺阿波踊りとともに日本三大阿波踊りの一つに数えられる、大規模なお祭りです。

会場は、東武スカイツリーライン「新越谷駅」・JR武蔵野線「南越谷駅」周辺です。

観客は約70万人、出場連は約80連となっています。

東部スカイツリーライン沿線地域を拠点とする連が多く出場することが特徴です。

2-4.下北沢一番街阿波おどり…2017年8月18日(金)~19日(土)※予定

若者に人気な個性的な街、下北沢で行われる下北沢一番街阿波おどり。

会場は、小田急線・京王線「下北沢駅」周辺の商店街や通りです。観客は約1万8千人が来場し、踊出場連は約12連となっています。

一番街商店街は歩道がない狭い通りのため、観客と踊り子の距離が近く、一体感がある活気あるお祭りとなっています。

2-5.神楽坂まつり 阿波踊り大会…2017年7月28日(金)~29日(土)

和の情緒あふれる街、神楽坂で行われる阿波踊り大会。

会場は、JR「飯田橋駅」・東京メトロ「神楽坂駅」周辺の商店街や通りです。観客は約2000人、出場連は約20連となっています。

このお祭りの特徴は、同日に「ほおずき市」というほおずき鉢の販売や周辺飲食店の屋台販売が行われることです。

境内では、縁日やステージのパフォーマンスがあり、阿波踊り大会とはまた違った楽しみ方ができることも神楽坂まつりの魅力です。

3.まとめ

長い歴史を持つ阿波踊りは、人々の手によって今の時代にまで受け継がれ、現在は徳島県に加えて、関東地方でも大きな盛り上がりを見せています。

迫力があって観る者を惹きつける阿波踊りは、踊り子だけではなく観客も一緒に盛り上がることができます。

この夏は各地の阿波踊り祭りを見に行き、機会があれば是非参加をしてみてはいかがでしょうか。

今年の夏が待ち遠しいですね!

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