何歳からが理想?年の差婚の動機と背景

芸能ニュースでも度々取り上げられる「年の差婚」。

市村正親さん(67)と篠原涼子さん(43)の24歳差カップル、石田純一さん(62)と東尾理子さん(40)の22歳差カップルなど、芸能界には驚きの年の差カップルが何組も存在しますよね。

そんな年の差婚を取り上げた記事は、ネット上でも多数みかけます。

また、同年齢ではないカップルが多数存在する中で、何歳から「年の差婚」と表現できるのかも気になります。

そして、年の差婚をされた方は、数多くの出会いがあったはずなのに、どうして年の離れた相手を選んだのでしょう?

今回は、気になる年の差婚について、何歳から年の差婚と表現するのか、相手を選んだ動機とその背景についてまとめました。

1.年の差婚は何歳から?

年の差婚とは、年齢に大きな差のある者同士の結婚のことです。

「何歳から年の差婚」というような明確な定義付けはありません。

通例では、10歳前後、あるいはそれ以上年齢が離れているカップルの婚姻を指すようです。

確かに、2~3歳程度の差では年の差婚としては注目されていないですよね。

「大きな差」とだけで「何歳から」という定義付けがないため、5歳差くらいであっても、年の差婚と表現することもあるようです。

2.理想の年齢差

それでは、結婚において、相手に求める理想の年齢差は何歳くらいなのでしょう?

男女によって、希望する年齢差に違いはあるのでしょうか?

婚活支援サービスを提供している企業による、年の差婚に関する調査結果概要を簡単にご紹介します。

調査内容:あなたが許容できる結婚相手との年齢差は?

調査対象者:結婚したいと考えている未婚の男女 440人

◆男性の回答

・女性が年上の場合

1位 0歳差(26.4%)

2位 3歳差(19.5%)

3位 5歳差(19.1%)

・女性が年下の場合

1位 5歳差(25.9%)

2位 11歳以上(16.8%)

3位 3歳差(14.5%)

年の差婚での許容範囲として、男性で1番多かったのが「5歳年下女性(25.9%)」でした。

女性が年下の場合の2位に「11歳以上」との回答があがりましたが、この回答は35歳以上の男性で多く見られ、40代男性では約半数が占めていました。

また、女性が年上の場合の結果の上位が「0~5歳差」であることから、「年下女性なら大きく年齢差が開いてもOKだけど、年上女性では年齢差が少ない方が良い」という印象の結果でした。

◆女性の回答

・男性が年上の場合

1位 5歳差(31.4%)

2位 3歳差(19.1%)

3位 2歳差(12.7%)

・男性が年下の場合

1位 0歳差(21.4%)

2位 5歳差(20.5%)

3位 2歳差(19.1%)

年の差婚での許容範囲として、女性で1番多かったのが「5歳年上男性(31.4%)」でした。

女性の場合、男性のように「何歳でもOK」という傾向は強くありません。

しかし、男性が年下の場合で、1位が「0歳」であったことから、「年下男性よりも年上男性の方が良い」という印象を受ける結果です。

3.パートナーを選んだ理由

年齢差のある相手を選んだ理由には、どんなものが挙げられるのでしょうか?

パターン別にいくつか紹介していきます。

3-1.年上男性が年下女性を選んだ理由

  • 男のプライドが守れる
  • わがままも許せる可愛らしさ
  • 素直で正直

3-2.年下男性が年上女性を選んだ理由

  • 甘えられる
  • 精神的・経済的にも自立している
  • 知識・経験が豊富で尊敬できる

3-3.年上女性が年下男性を選んだ理由

  • 将来性がある
  • 一生懸命で可愛い
  • エネルギッシュで若さをもらえる

3-4.年下女性が年上男性を選んだ理由

  • 包容力がある
  • 社会経験豊富で頼りになる
  • 経済力があり、安心して生活できる

以上の内容が、主な理由として挙げられていました。

若い自分にはない「社会経験・経済力・包容力」に惹かれる人もいれば、応援したくなる「一生懸命さ・可愛らしさ・将来性」に魅力を感じる人もいるようです。

4.年の差婚を選択する背景

結婚した夫婦の年齢差に関する調査結果によると、平成27年の夫婦の平均年齢差は2.2歳と、そこまで大きな年齢差ではありませんでした。

この結果から、世の中の傾向は「年齢差の少ないの結婚」のようですが、年の差婚への注目は高まりつつあります。

年の差婚を選択する、又は年の差婚を視野に入れる背景には、どのような事情があるのでしょうか。

4-1.晩婚化

厚生労働省の調査によると、平成27年の平均初婚年齢は、夫31.1歳・妻29.4歳という結果でした。

昭和22年の平均初婚年齢は、夫26.1歳・妻22.9歳でしたので、約70年で夫5.0歳・妻6.5歳も上昇したということです。

そして、晩婚化の背景には、女性の社会進出が大きく関係しています。

4年制大学卒業時の年齢は、通常22歳です。

就職し、5~10年キャリアを積んで結婚に至った場合、27歳~32歳になります。

社会人として自立している分、相手に求める条件も高くなるため、「大人な」年上男性を求めたり、不妊のリスク回避や精神的な癒しを求めて「若くてフレッシュな」年下男性を選ぶのかもしれませんね。

そして、女性の社会的地位が昔に比べて高くなった分、男性は優位性やプライドを守るため、年下女性を好むのかもしれません。

4-2.子供を作らない選択

近年では、子供を望まないカップルも増えてきているそうです。

結婚する予定のある未婚カップルを対象とした調査(平成27年)によると、希望する子供の数を「0人」と答えた割合は、男性8.5%・女性6.9%でした。

昭和57年では、男性2.3%・女性3.8%でしたので、ここ30年余りの間で、男性は約4倍、女性は約2倍、子供を望まない方が増えています。

結婚を焦る要因の1つに「妊娠・出産」がありますが、子供を望まない場合、その要因が排除されます。

そうすると、自分の望むタイミングでの結婚が可能になります。

また、子作り・子育てに関わる「年齢・収入」などの結婚相手へ求める条件も緩和されます。

時代や考え方の変化も「年の差婚」という選択肢が選ばれる背景の一つかもしれませんね。

5.まとめ

今回は、年の差婚についてご紹介してきましたが、結婚は「相手が何歳か」で決めることではありません。

「〇歳差が理想」と挙げたそれぞれの理由に、その人が相手に求める条件が見えてきます。

結婚は、相手との相性が一番大切です。

そして、結婚の条件として「相手に何を求めるか」明確にするのも大切ですが、「相手に何をしてあげられるのか」も同時に考えましょう。

年齢に縛られず、お互いが支え合い成長し合える、そんな素敵なパートナーを見つけてくださいね。

【参考サイト】

ウィキペディア https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B9%B4%E3%81%AE%E5%B7%AE%E5%A9%9A

平成29年 我が国の人口動態 http://www.mhlw.go.jp/toukei/list/dl/81-1a2.pdf

パートナーエージェント http://www.p-a.jp

生活百科 https://seikatsu-hyakka.com

第15回出生動向基本調査 http://www.ipss.go.jp/ps-doukou/j/doukou15/NFS15_reportALL.pdf

総務省統計局   http://www.stat.go.jp

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