お麩といったらどのような料理を思い出しますか?
煮物やお吸い物、これからの時期においしいなべ焼きうどんやすき焼き…決して主役ではありませんが、お麩はいろいろな料理に使われていますよね。
精進料理ではお肉の代わりとして使われることもあるお麩。そんなお麩の原料や、栄養素・カロリーなどについてご紹介します。
1.お麩の原料
ふわふわした触感のお麩は小麦粉からできています。
言われてみればあのふわふわ感はパンと似ているかも!
お麩ができるまでの工程は以下の通りです。
- 小麦粉に食塩水を混ぜてよく練る
- 粘りがでたら布袋に入れて水中で揉む
- でんぷん質が流れ出たあとに残ったグルテンを蒸す
これで生麩ができるそうです。
この生麩を揚げると揚げ麩、焼くと焼き麩、煮てから成型して乾燥させると乾燥麩と、いろいろな種類の麩ができます。
ラーメンや鍋焼きうどんの具としてよく見るのは焼き麩(上の画像参照)、お味噌汁の浮き身として使う手毬やもみじの形のものは乾燥麩という種類です。
形はさまざまですが、全部小麦粉からできているんですね。
2.お麩の栄養素
お麩って軽いし色も白っぽくて、なんとなく栄養素がなさそう…と思われがちですが、実は多くの意栄養素を含んでいます。
まず、お麩はお肉の代わりとして使われることもあるほど植物性タンパク質が豊富です。
また、ナトリウム・カルシウム・リン・鉄・亜鉛などのミネラルも含んでいます。
あの見た目でこんなに栄養素が含まれているなんて、正直驚きました。
3.お麩のカロリー
お麩にはたくさんの栄養素が含まれていることがわかりました。
そして気になるお麩のカロリーは100グラムで380kcalです。
ただ、お麩を100グラムって相当な量です。
一食で食べるお麩の量って、多くても10個くらいじゃないでしょうか。
焼き麩10個で5グラムくらいなので、一食分のカロリーは19kcalです。
かなり低カロリーですね。
脂肪が少なく消化にいいのもお麩の特徴なので、食事のカサ増しにおすすめです。
お麩を砕いたものをフライの衣にしたり、卵焼きにお麩を入れてボリュームアップしたりすると低カロリーでおなか一杯になりそうです。
4.お麩を英語で言うと?
グローバル化が進む世の中ですので、いつ外国の方とお麩の話をするかわかりませんよね!
…なかなかないかもしれないとも思いますが、お麩を英語でなんと言うのか調べてみました。
お麩は日本特有のものなので、「sushi」や「Fujiyama」と同様だろうと思ったら違いました。
なんと「a breadlike food made of wheat gluten」だそうです。
長いです。
ざっくり日本語にすると「小麦由来のグルテンから作られたパンのような食べ物」という感じでしょうか。お麩を英語で言うとすごく説明的になることがわかりました。
5.まとめ
お麩についてまとめると
- 原料は小麦であり、グルテンを加工したもの
- 植物性タンパク質やミネラルが豊富
- 低カロリーで消化にいい
- 日本語だと2文字ですむのに、英語にすると長くて難しい
ということがわかりました。
意外と奥が深いですね。
同じ食品でいいますとラムネ菓子にも面白い由来があります。
よろしければ下記もご覧ください。