塾業界はブラックだというイメージがありますよね。
確かに塾の先生は、いつも深夜遅くまで働いている印象ですが、一体一日の勤務時間はどれぐらいなのでしょう。
また、お休みはしっかり取れるのでしょうか。
入試前の特別授業や、春・夏・冬の講習時期などはなんとなく休みが取れないイメージがあるかもしれませんが、本当のところはどうなのでしょうか。
今回は正社員の塾講師の勤務時間と休みを調べてみました。
1.正社員の塾講師の勤務時間はどれくらい?
塾の正社員の講師の場合、本業となる授業は午後3~4時から午後10時くらいの間に行われます。
講師はその前にその日の授業の用意や準備を済まさねばなりません。
その日の授業の内容にもよりますが、一時間程度はかかるでしょう。
授業が終わってからは教室の片づけ、日誌などを書く作業を終わらせて終業となります。これに30分ぐらいかかります。
そのためほとんどの講師は昼の1~2時から夜10~11時という勤務時間になっています。
基本的に夜の残業はありませんし、個人情報管理のためテスト等を家に持ち帰って採点したり添削したりということもありません。
つまり勤務時間自体は他の業種と変わらず、場合によっては残業がないため、楽な業種といえなくもありません。
しかし、塾の先生の生活リズムは一般の人の生活リズムとは全く違うので、その点は注意が必要です。
2.正社員の塾講師の休みはどれくらい?
休みは、これもまた塾の大小や地域の特性などもありますが、およそ90~100日程度でしょう。
かなり少ないので驚かれる方もいるかもしれませんが、急な休日出勤や出張などは考えづらい業種ですので、その分しっかり休めると考えてもいいのかもしれません。
このところかなりの塾で労働環境が改善されてきており、週休2日も十分とれるようになってきています。
また、春・夏・冬には講習がある関係で、まとまった休みを取ることが難しいのですが、違ったスケジュールで大型連休をとる場合も多く、全体としての休みの数は他の業種と比べて少なくはありません。
そのためかつてと比べると休日の少なさはあまり問題にはならないでしょう。
ただやはり普通の人の休むスケジュールとは違うということを押さえておく必要があります。
3.まとめ
勤務時間はおよそ9時間程度と、他業種に比べて極端に多かったり少なかったりはしないようです。
最近の塾業界では労働環境の改善が進み、週休2日制や長期休暇をとれる会社も多くなっているそうです。
塾業界だからブラック、というわけではありません。
ただし塾自体が大手塾から個人塾までさまざまであることや、暦とは全く違う休みになることは覚悟しなければいけないでしょう。
福利厚生がちゃんと活かされているか、チェックが必要ですね。