よく病院に行って注射や採血をしてもらうときに、痛みを感じる看護師さんとそうでない看護師さんがいますよね。
不思議だな~と感じたことがある人もいるでしょう。
では看護師さんによって、感じる痛みに差があるのはなぜなのでしょうか?
私自身、病院で看護師として数年勤めた経験があり、注射や採血を数多く行ってきました。
今回は私の経験も踏まえて、痛みに差がある理由についてお話していきたいと思います。
1.注射や採血の痛みの原因
注射や採血ってなぜ痛いのでしょうか。
この痛みにはいくつかの原因が関連しています。
まずは痛点です。
人間の体には無数の痛点が存在します。
この痛点に針が当たると痛みが感じるんですね。
看護師は針を刺しやすい血管を探しますが、痛点は目に見えないので、避けることは難しくどうしても当たってしまうことがあるんです。
また、血管が細くてなかなか見つけるのが難しい人の場合、手や足の甲から採血することがありますが、ここは特に痛みを感じやすい部位です。
私自身、血管が細く、というか脂肪で見えづらいと言われることが多いですが・・いつも手の甲に針を刺されます。
これがまた痛いんですね~。
それから針の太さや点滴の種類も実は痛みに影響しています。
手術を行う場合、輸血をすることもあるので太い針を刺すことが多いのですが、針は太いほど痛みを感じやすいです。
また、濃度の高い薬液を点滴するときにも、点滴の刺入部に痛みを感じることがあります。
2.打つ看護師さんで痛みが異なる理由
私が病院勤務をしていた頃、患者さんから針を刺すのがうまい!と言われている看護師さんがいました。
その方はベテランナースの先輩で、その人が針を刺してもぜんぜん痛くないととても評判だったんです。
何が違うんだろう~と考えたのですが、私も経験を積んで分かったことがあります。
それは、針の角度です。
角度をつけて針を入れたほうが、深く針が入る可能性があり、神経に当たって痛みを感じやすくなります。
針を入れる角度は注射の仕方によって決まっていますが、できるだけ皮膚と水平に入れたほうが痛くないと患者さんに言ってもらえることが多かったですね。
あとは患者さんに針を刺す前に声をかけたら勢いよく刺すことです。
私も新人の頃は失敗がありましたが、迷いがあっておそるおそる針を刺すのが患者さんにとっては一番痛いんですね。
針を刺すのは思い切ってやることが大切だと経験を通して分かりました。
そうすると思ったより痛くなかったよ~と言われることが多かったですね。
そういう点からも新人ナースよりベテランナースのほうが採血や注射がうまいことが多いです。
たくさん経験を積んで、こうすればあまり痛みを感じることなくうまく刺せるというやり方を体で覚えています。
看護師で痛みが異なるのは、経験量の違いも関係していると言えるでしょう。
3.まとめ
看護師の手技や点滴や注射の種類、針を刺す場所などによって、痛みの感じ方はさまざまです。
針を刺される側からすると、できれば痛くないほうがいいですよね。
なんで看護師さんによって、痛みが違うんだろう~と疑問に思っている人は今回紹介した内容をぜひ参考にしてみてください。