郵便物に欠かせないものといえば、切手ですよね。
切手さえ貼れば、全国に郵便物を送ることが出来て非常に便利です。
そんな切手ですが、縁がギザギザとした独特の形状になっています。
切手をまとめて購入すると、このギザギザの部分が繫がった状態になっています。
この切手のギザギザの理由とは何なのでしょうか?
今回は切手の縁がギザギザの理由について調べてみました。
1.ギザギザの理由
1-1.切り離しやすくするため
切手のギザギザには目打ちという名前があります。
この目打ちは利用者が切手を切り離しやすいように付けられているものになります。
ギザギザがあることで、ハサミなどの道具を使わなくても手で切り離すことが出来ます。
1-2.偽造防止
ギザギザは切り離しやすい以外にも、偽造防止という理由があります。
このギザギザは決まったピッチで開ける必要があり、非常に精密な機械で付けられており、マネのしにくい構造になっています。
2.切手のギザギザを切り取ってしまったとき
切手のギザギザを切り取ってしまっても利用することは可能です。
ただ、額面の表示部分を切り取ってしまった場合は、利用することができません。
このことから、切手はきちんと切り取ることが必要になり、キレイに切り取りやすくするためのギザギザを付けることが大切になってきます。
3.切手のギザギザの歴史
日本では、切手は1871年に初めて発行されました。
発行当初のものにはギザギザが無く、1872年に発行された切手からギザギザがつけられるようになりました。
この当時のギザギザの理由も「切り取りやすくするため」ということです。
最近では、ギザギザはつけたままの状態で、切手同士はつながっておらずにシール式になっている切手も販売されています。
シールにすることでギザギザから切離す作業が不必要になります。
4.切手の糊の有害性
切手を貼り付ける際に、切手の裏を湿らせてから貼り付けますよね。
子供の頃などは、水などが近くにない場合、舐めて貼り付けることもありました。
この糊の主成分は酢酸ビニル樹脂とPVA(ポリビニルアルコール)になり、毒性は全くないとされています。
この結果は(財)日本食品分析センターや、東京都立衛生研究所といった公的な分析機関でも証明されています。
5.まとめ
切手のギザギザの理由にも歴史があり、面白いと思いました。
形状が大きく変化していないものだという点も興味深かったです。
また、シールタイプの切手あるということも知りませんでした。
今後もどんどん便利なサービスとして進化していって欲しいと思います。