喫茶店などに行くと、メニューにナポリタンスパゲッティてありますよね。
パスタをケチャップで炒めたものです。
お店によっては同様の食べ物がナポリタンスパゲッティではなく、イタリアンスパゲッティとなっています。
この違いとは何なのでしょうか?
また、自宅でナポリタンを作ると、酸味があったりして喫茶店の味と比べて物足りないなんてことがよくあります。
パスタ、野菜などの具材、ケチャップをただ単に炒めれば良いというわけではなさそうです。
そこで今回は、ナポリタンとイタリアンスパゲッティの違いと、ナポリタンを美味しく作るコツについて調べてみました。
1.ナポリタンとイタリアンスパゲッティの違い
この違いには2つの説があります。
説により違いが無い場合と、ある場合に分かれます。
1-1.ナポリタンとイタリアンには違いが無いとされる説
地方により呼び方が異なるとされています。
東日本ではナポリタンと呼び、西日本ではイタリアンと呼ばれます。
但し、大手メーカーがナポリタンの名で全国的に売っているため、イタリアンの名前はナポリタンに押され気味です。
もともとは戦前からイタリアンスパゲッティの名前で存在しておりましたが、戦後に横浜のホテルでナポリタンと命名されたので、関東を中心にナポリタンの名前が東日本で広まりました。
名古屋ではイタリアンは薄焼き卵の上にスパゲッティのケチャップ炒めが乗せられるものが多いようです。
イタリアンスパゲッティの由来ですが、皿を板に見立てて板の上にスパゲッティが乗るから
「板スパ」と呼び、それが派生してイタリアンスパゲッティとなったとされています。
1-2.ナポリタンとイタリアンには違いがあるとされる説
一般的にナポリタンもイタリアンもケッチャプで炒めて作られるものとして浸透していますが、この説の場合は異なります。
- ナポリタン・・・ケチャップで炒めて作るもの
- イタリアン・・・生のトマトで炒めて作るもの
スパゲッティ料理専門店では、スパゲッティ料理を総称して、イタリアンと呼ぶところもあります。
ちなみにナポリタンスパゲッティもイタリアンスパゲッティもイタリアには存在しません。
2.ナポリタンの作り方のコツ
美味しいナポリタンを作るには面倒な手間は必要なく、1つの簡単なコツを守ることが重要になります。
それはケチャップをよく炒めることになります。
よく家庭で作る際にやりがちなのが、野菜とパスタを炒めながら、塩コショウとケチャップを入れて炒めることですが、これはNGです。
ではどうするかというと、具材を塩コショウで炒めた後にケチャップを加えて、具材とケチャップをしばらく炒めましょう。
その後、パスタを加えて炒めたら完成です。
なぜ具材とケチャップを先に炒めるのかですが、これはケチャップの水分を飛ばすために行う作業になります。
ケチャップの水分を飛ばすことにより、ケチャップの酸味が取れ、味に深みが増します。
3.まとめ
ナポリタンもイタリアンもそもそもは日本に関係なさそうなのに、日本の地域で同じものが別の呼び方である点が面白いと思いました。
また、何となく同じものだと思っていましたが、調理法で分ける説もあるということに驚きました。
作り方のコツでは、意外と簡単なことで美味しく作れることが分かったので、早速試してみようと思います。