予防接種の同時接種は何種類?種類でいくつまでOKが変わる??

同時接種

以前に予防接種前後の注意点についてご紹介しました。

予防接種後のお風呂は入れない?何時間後?絆創膏はいつ取る??

この予防接種ですが、小さいお子様の場合、同時接種を行うことがありますよね。

同時接種となると、そんなことをして大丈夫なのか何種類までなら同時に打ってOKなのか予防接種の種類によっていくつまでならOKという基準があるのか?という疑問が出てくる方もおられると思います。

過去には病院が混ぜてはいけない種類の予防接種ワクチンを、混ぜて打っていたという事件もありました。

病院側が決めていることだから大丈夫だろうという認識では、怖いこともあります。

そこで今回は予防接種の同時接種は何種類までならOKなのか?ワクチンの種類によっていくつまでOKという基準が変わるのか?といった点を調べながら、同時接種のメリット、デメリットについてまとめてみました。

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1.同時接種とは?

同時接種の定義ですが、2種類以上のワクチンを1回の通院で接種することになります。

2.同時接種のメリット

同時接種がなぜ行われているのかというと下記のメリットがあるからになります。

  • 必要な免疫を早くつけて体を守る
  • 保護者の通院回数を減らす
  • 何種類もある予防接種の接種忘れを防止する

特に接種忘れを防ぐという部分は非常に大切になります。

日本の赤ちゃんは1歳前に接種する主なワクチンは6~7種類あります。

その種類の中には何回かに分けて接種するワクチンもあり、接種回数は15回以上となります。

生ワクチンというタイプの接種後は、4週間以上の間隔をあけなければ次のワクチン接種ができません。

予防接種忘れを減らすことで、予防接種本来の目的である予防という目的を果たすことにつながります。

予防接種

3.同時接種のデメリット

同時接種によるデメリットですが、特に無いとされています。

「日本小児科学会の予防接種の同時接種に対する考え方」によると、同時接種については下記内容のことがわかっています。

  • 複数のワクチン(生ワクチンを含む)を同時に接種して、それぞれのワクチンに対する有効性について、お互いのワクチンによる干渉はない
  • 複数のワクチン(生ワクチンを含む)を同時に接種して、それぞれのワクチンの有害事象、副反応の頻度が上がることはない
  • 同時接種において、接種できるワクチン(生ワクチンを含む)の本数に原則制限はない

日本小児科学会の予防接種の同時接種に対する考え方

このことから同時接種は何種類でもOKで、種類でいくつまでという制限もないことになります。

ただし、受けるべき年齢は決まっているので、全てをまとめることは出来ません。

また、混ぜることが認められていない種類のワクチンを勝手に一つにまとめて打つということも出来ません。

同時接種を行うと、注射回数が増えるので、接種当日はお子様の痛い時間が長くなるというのはありますが、これに関しては分けても回数は変わりません。

痛いのを一日で済ますか、複数に分けるかの違いしかありません。

同時接種をやめて単独接種にすると、免疫をつけるまでの期間が長くなり、病気に感染しやすい期間が長くなります。

逆に単独接種の場合は、この感染しやすい期間が長くなるというデメリットがあります。

病気

4.同時接種と混合ワクチンの違い

同時接種とは、単独のワクチンを約2.5cm以上離れた場所に1本ずつ接種する方法です。

混合ワクチンは、数種類のワクチンが1本の注射液に含まれているものになります。

広い意味の同時接種となります。

ワクチンの種類によって、単独のワクチンと混合ワクチンに分かれます。

ワクチン

5.まとめ

予防接種の同時接種と聞くと、なんとなく「デメリットがあるのでは?」と疑っていたのですが、デメリットが無く、メリットが大きいことが分かり意外でした。

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