子供が生まれると、お宮参りをはじめとして、節目節目に様々な行事を行いますよね。
子供の成長を祝うこれらの行事は、親としても嬉しいものです。
そんなお祝い事の一つにお食い初めがあります。
生まれて初めての行事がお宮参りで、その次に行うのがお食い初めになります。
何をやるかは、ふんわりとしたイメージだと、みんなで食事をしながら、主役には石を噛ませるという内容が浮かびます。
そんなお食い初めですが、実際にやるべき時期はいつからいつまでの間なのでしょうか?
また、噛ませる石はどのようなもので、石がないときの代用品などはあるのでしょうか?
お食い初めをいつに行うのかの時期と、噛ませる石を含めて調べてみました。
目次
1.お食い初めとは
1-1.何を祝うのか?
お食い初めとは「箸初め」「箸揃え」「真名(まな)初め」「百日(ももか)」などとも呼ばれ、それまで母乳やミルクだった赤ちゃんに、生まれて初めてご飯を食べさせるお祝い事になります。
ご飯が食べられるように成長したことを感謝し、その子が一生食べるものに不自由しないことと、これからの健やかな成長を願う儀式になります。
1-2.歴史
お食い初めの起源について、明確な証拠は無いのですが、平安時代から行われていたとされています。
前述で、お食い初めの別名称として下記内容をお伝えしました。
「箸初め」「箸揃え」「真魚(まな)初め」「百日(ももか)」
これらは、平安時代から続くお食い初めの名称の変遷になります。
行う内容も少し異なります。
時代ごとに分けると下記のようになります。
- 百日・・・平安時代の名称。赤ちゃんにお餅を食べさせた。
- 真魚初め・・・鎌倉時代の名称。赤ちゃんに食べさせるものが餅から魚になった。
- 箸初め、箸揃え・・・「真魚初め」で、始めて箸を使うことからつけられた名称。
お食い初めという呼ばれ方は、室町時代以降に行われたとされています。
1-3.行う時期と計算方法
行う時期
赤ちゃんは生後100日頃から乳歯が生え始めます。
この生後100日に食事を食べる真似をさせます。
地域によっては生後110日や200日だったりします。
計算方法
生後100日後というのは、生まれた日を1日目として計算します。
例えば、10月10日に生まれた子どもは10月10日を1日目として、11日を2日目・・・という風に数えます。
ちなみに生後100日ピッタリ出なくても大丈夫です。
生後100日以降で家族みんなで集まれる日を設けるという流れで問題ありません。
現在のやり方
お食い初めのセットを用意し、赤ちゃんに食べさせる真似をさせます。
お食い初めのセットは、自分で用意しても大丈夫ですし、仕出し料理屋さんで用意してもらうことも出来ます。
お食い初めのセットを注文すれば、石も付けてくれるところが多いです。
お食い初めは下記の要領で行います。
1.ご飯→お吸い物→ご飯→魚→ご飯→吸い物の順番で赤ちゃんの口につけてあげる。
(食べさせる真似をさせてあげる)
これを3回繰り返します。
2.お箸を石に当て、そのお箸を赤ちゃんの歯茎に当てる。
(丈夫な歯が生えるように祈りましょう」
2.お食い初めの石
2-1.石の種類
お食い初めに使用する石は「歯固めの石」と呼びます。
この歯固めの石は、特に種類などはありません。
手に入れる場所も厳密には決まっていませんが、主に下記の様な方法で手に入れることが多いです。
- お宮参りをした神社から授かる。
- 神社で拾う。使った後はキレイにして返しましょう。
- 近くの河原でひろう。
- ネットで買う。歯固め石を販売しているショップがあります。
拾った石を使う場合は、人の出入りが少なそうな場所のものを選び、使用前に熱湯消毒と乾燥をしっかり行いましょう。
石の個数は地域により異なりますが、大体1個あればOKです。
2-2.石がないときの代用品
地域によりますが、石がないときは他のもので代用します。
代用品は下記のようなものになります。
- タコ
- 栗、くるみ
- 梅干し
- あわび
- 紅白餅
- 碁石
2-3.終わったらどうするのか?
先程、少し述べましたが、拾ってきた石は感謝の気持ちを込めて、キレイにしてから元の場所に戻しましょう。
購入したものなどは、思い出の品として取っておかれる方が多いです。
3.お食い初めのお祝い金
お食い初めのお祝いの場には、主役の祖父母や叔父叔母なども参加することがあります。
その際にはお祝いも必要になります。
お祝いの場には、品物やお祝い金になります。
3-1.お祝いを品物でする場合
下記のようなものがお祝いとして人気があります。
- ベビー用食器
- 離乳食の本
- 果物
3-2.相場金額
大体5000円~10000円位が相場金額になります。
祖父母の場合は、10000円でも大丈夫かもしれませんが、叔父叔母にあたる関係の場合、5000円くらいの方が頂いた方も気を遣わなくて良いと思います。
3-3.表書き
お食い初めのお祝いを渡す際の表書きとは、あまり馴染みが無いかもしれませんが、下記のように記載すれば大丈夫です。
- 祝御食初
- 祝御初膳
4.まとめ
参加する機会が少ないから仕方がないことですが、いざお食い初めをしようとすると、結構わからないことが多いものです。
ただ、子どものためにもきちんとした知識を身につけた上で、お祝いしてあげたいですよね。
当記事がお食い初めを行う際の参考になると幸いです。