茶道は、茶の湯とも呼ばれる日本の伝統文化です。
「お茶を習っている人」を前にすると、なんだか特別な印象を抱きませんか?
そもそも、茶道を始めるのに適した年齢や、茶道を始めるきっかけとは何なのでしょうか。
昔と今で比較していきます。
1.茶道を始める年齢
昔は花嫁修業の一環として、お茶(茶道)とお花(華道)を習うのが一般的でした。
昔から茶道や舞踊など日本の伝統文化を習うときは、6歳の6月6日が稽古始めに良いと言われており、そのころから始める人が多かったようです。
茶道は長時間座りますから、ジッと座って先生の話が聞けるようになる6歳頃が最適だったのかもしれません。
でも、これはあくまで昔の話しで、茶道は何歳からでも始められます。
若いうちに始めた方が良いという声もありますが、何も分からなかった子供や若いときよりも、仕事や様々な人生経験を経てからの方が、お稽古に深みが増すとも言われています。
幼いときからでも中年からでも、老いてからでも、やりたいと思ったときに始めれば良いとされています。
2.茶道を始める理由
花嫁修業の一環だった茶道は、礼儀作法が身に付くので、いつ、どこに出しても恥ずかしくない女性にするために習わせていたと言われています。
茶道はお茶を点てたり所作を丁寧に行うだけではなく、花の生け方、気配り、もてなし、懐石料理、和菓子の盛り付けなど多くを学ぶため、花嫁修業に適していたものと思われます。
今では花嫁修業に茶道、というのは聞かなくなりましたね。
花嫁修業は料理教室に通う、ヨガやジムで体を引き締める、エステに行って綺麗を磨く…などに変化したようです。
茶道を始めた理由は「自分を磨きたいから」というものが一番多く、それは嫁ぐためではなく自分のためにでした。
ある人の茶道効果を紹介します。
その人は茶道を学ぶと日頃の所作が変わり、立ち振る舞いが美しくなりました。
季節を意識するようになり、花を愛でるようになり、そして美しい文字を書きたいと思うようになります。お香や舞にも興味が出て、変わり映えのない日常が活気づいていったのです。
全員がそうなる訳ではないですし、茶道を始める理由は人それぞれ違います。
でも、昔も今も茶道は素晴らしいもので、人の心を豊かに、自信をつけるものに間違いないと感じました。
3.まとめ
茶道を始める年齢と理由の、昔と今を紹介しました。
昔は花嫁修業だった茶道が、今では自分を磨くための習い事に変化しているのは面白いですね。