レコーディングをする場合、通常レコーディング専用のスタジオをレンタルしてエンジニアさんに立ち会ってもらいながら行っていきます。
しかし、レコーディングスタジオは決して安いとは言えません。。
金銭的な理由で借りられないというミュージシャンの方もいらっしゃいます。
そこで今回は、セルフレコーディングに必要なものである機材を中心にご紹介いたします。
1.パソコンとオーディオインターフェース
レコーディングをするには音を記録しなければいけません。
まずは、必要なものとしてその記録先を用意します。
レコーディングスタジオならばMacとDAWソフトとして「Protools」が標準で置いてありますが、リハーサルスタジオや自宅でレコーディングするには自分で機材を用意することになります。
パソコンの場合、外のスタジオなどに持ち運びをすることになるのでノートパソコンがあった方が良いでしょう。
パソコンには録音に使うDAWソフトをインストールしておく必要があります。
DAWソフトも無料のものから高級なものまでありますが、初心者におすすめなのが「StudioOne」です。
StudioOneは価格が安価でありながら、性能は他のDAWと比べても遜色ありません。
他にも機材や必要なものは色々出てくるので、高いDAWを無理に買う必要はないです。
次にマイクや電子楽器の音をパソコンに取り込むのに必要なものとして、オーディオインターフェースが出てきます。
オーディオインターフェースにも、同時に録音できるチャンネル数や音質、価格にかなり差があります。
生ドラムを録音するならば最低でも4チャンネル、欲を言えば8チャンネル同時に録音できる機材を選ぶことをおすすめします。
4チャンネルのオーディオインターフェースでおすすめなのが、STEINBERGの「UR44」です。
安価でありながら、音質もまずまずな所が良いですね。
8チャンネルのオーディオインターフェースでおすすめなのが、BEHRINGERの「UMC1820」です。
8チャンネル録音できるタイプで恐らく最安値だと思います。
レコーディングに必要なものとしてノートパソコン、DAWソフト、オーディオインターフェースのおすすめ機材を挙げました。
2.楽器の録音に必要なもの
2-1ドラム編
ドラムをレコーディングするのに必要なものは、ドラムセットとマイクです。
ドラムのレコーディングは、機材を揃えるのが大変なので、ドラムセットが置いてあるリハーサルスタジオを借りることをおすすめします。
マイクはリハーサルスタジオでもレンタルできるものがありますが、レコーディングをするならバスドラムの音を拾う低音用マイクと、上からシンバルの音を拾うマイク(できればコンデンサーマイク)は必要なものになります。
低音用マイクでおすすめなのが、JTSの「TX-2」です。
新品でも3000円で購入でき、低音もしっかり拾ってくれます。
シンバル用のマイクのおすすめは、BEHRINGERの「C-2 Studio Condencer Microphones」です。
このマイクは、コンデンサーマイクながら2本セットで約6000円で購入できます。
4チャンネルのオーディオインターフェースでのレコーディングなら、マイクはバスドラムに1本、スネアの打面に1本、シンバルの上にステレオで2本立てるとバランスが良いです。
8チャンネルのオーディオインターフェースでのレコーディングなら、マイクはバスドラムに1本、スネアの打面に1本、タムの打面にそれぞれ1本ずつ、シンバルの上にステレオで2本立てるのが良いですね。
タムやスネア用は、スタジオのレンタル機材にSUREの「SM57」があるなら借りましょう。
これらの機材で最低限ドラムの音はレコーディングできます。
更に良い音でレコーディングするには、それぞれのマイクを良いマイクに替える、コンプレッサーなどの機材を使うなど色々あるのですが、今回はセルフレコーディングでお金をかけずにをテーマにしているので、必要なものから省きました。
ドラムのレコーディングに必要なものは、ドラム用のマイクになります。
2-2ベース編
ベースのレコーディングに必要なものは、ベース本体とシールドです。
これをオーディオインターフェースに繋いでDAWソフトで録音すればベースの音は録音できるのですが、一つだけ機材を追加で載せたいと思います。
それは「DI」と呼ばれるものです。
DIはプロのレコーディングの現場でも使われている大事な機材になります。
安価なものでおすすめするなら、BOSSの「DI-1」が良いでしょう。
これがあるだけで、より一層太い音でベースをレコーディングすることができます。
2-3ギター編
ギターのレコーディングはベースのようにシールドを直接オーディオインターフェースに繋いで録音する場合と、アンプの音をマイクで拾って録音する場合があります。
予算が限られている場合は、シールドを直接オーディオインターフェースに繋いで録音して、DAWソフトの中でアンプシミュレーターを使ってあげるとアンプで鳴っている音を再現できます。
StudioOneにもギターのアンプシミュレーターが入っています。
また、ギターのレコーディング時には、普段使っているエフェクターもしっかり使って録音しましょう。
2-4ボーカル編
ボーカルのレコーディングに必要なものは、マイクとマイクの信号を増幅するマイクプリアンプです。
マイクは、ドラムに使ったものとはまた違うタイプのものが必要になります。
リハーサルスタジオでボーカルをレコーディングをするなら、SUREの「SM58」が置いてあると思うので、それを使っても良いですね。
マイクプリアンプにはDBXの「286S」が安くておすすめです。
オーディオインターフェースで音量を上げるよりもノイズが少なくなるので、音質が良くなります。
3.まとめ
今回はセルフレコーディングに必要なもの、必要な機材を紹介しました。
機材を揃えると結構な値段になってしまいますが、レコーディングやその後のミキシングの知識も身に付くし、繰り返し使うことでレコーディングの費用をおさえることができます。
ドラムのマイクの立て方などは少し難しいかもしれませんが、これができるようになると強い武器になるので、興味がある方は是非チャレンジしてみて下さい。