暑い日がだんだん増えてきて、いよいよ夏が近づいてきました!
夏に楽しみなイベントの一つに、花火や踊りで盛り上がるお祭りがありますよね。
みなさんはそのお祭りの中で、阿波踊りを見たことはありますか?
阿波踊りを見たことがあるという方は、「ヤットサー、ア、ヤットヤット」という掛け声を聞いたことがあるのではないでしょうか。
阿波踊りを盛り上げるために重要なのがこの踊り子の掛け声です。
また、阿波踊りの踊りの種類には男踊りと女踊りがあり、それぞれの踊りによって掛け声が変わる場合があります。
今回は阿波踊りをテーマに、阿波踊りの基本知識や踊りの種類、そして踊りを盛り上げる上で重要な掛け声についてご紹介をしていきます。
目次
1.阿波踊りとは
阿波踊りとは徳島県発祥の踊りで、約400年の歴史があります。
現在は徳島県と関東地方を中心に全国各地に阿波踊りの文化が広がっていて、夏には多くのお祭りが開催されます。
また、阿波踊りでは一つのグループのことを「連(れん)」といいます。
商店街で結成した連や企業で結成した企業連、大学連など大小様々な連があり、連によって音色やテンポ・衣装などが異なります。そのため、複数の連が参加する阿波踊りのお祭りでは、様々な踊りを見て楽しむことができます。
2.阿波踊りの踊りの種類
次に阿波踊りの踊りの種類です。
阿波踊りは基本的に男踊りと女踊りに分かれ、太鼓や笛などの鳴り物の音に合わせて踊ります。
2-1.男踊り
浴衣か法被を着ていて、いずれの場合も足袋を履いています。
自由に大きく動く踊りが特徴で、時には滑稽(こっけい)に踊ります。
基本的には素手ですが、団扇や提灯を持って踊ることもあります。
2-2.女踊り
浴衣を着て網笠を被って踊り、下駄を履いているのが特徴です。
上品にしなやかに動くため、ダイナミックに動く男踊りとは対照的な踊りです。
たくさんの女踊りたちが揃って踊る姿は壮観です。
そして、この踊り子と一緒に阿波踊りを構成する重要な要素が、鳴り物です。
鳴り物には、太鼓や笛、三味線などがあります。
阿波踊りの魅力は、この楽器の生演奏が聴けることです。鳴り物は基本的に踊り子の後ろについて演奏するケースが多く、お客さんの目の前で奏でられる鳴り物の音楽は、迫力があります。
また、この演奏に踊り子の掛け声が加わることで、活気がある踊りとなっています。
3.阿波踊りの掛け声
最後に阿波踊りの掛け声について紹介します。
阿波踊りというと「踊る阿呆にみる阿呆、同じ阿呆なら踊らにゃ損々」というフレーズが有名ですが、実際に使われることは比較的少ないです。
それでは、実際にどのような掛け声が使われているのでしょうか。
3-1.「ヤットサー、ア、ヤットヤット」
阿波踊りで最も使われる掛け声の一つです。男踊り・女踊り共によくこの掛け声を使います。実際には、この掛け声から踊り始めることが多く、聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。
3-2.「エライヤッチャ、エライヤッチャ、ヨイヨイヨイヨイ」
こちらも有名な掛け声で、関西弁の「えらいこっちゃ」に由来しているという説があり、使われる時には気合を入れて鼓舞するような意味があるとされています。
3-3.「一かけ二かけ三かけて、四(し)かけた踊りは止められぬ、五かけ六かけ七かけて、八(や)っぱり踊りは止められぬ。ヤットサー、ア、ヤットヤット」
この掛け声は、主に女踊りで使われます。
しとやかに踊る女踊りですが、この掛け声はテンポよく、早口で歌います。
お祭りで聞き取れなかったという方もいるかもしれませんが、実は踊りへの思いと数字を掛け合わせた掛け声になっています。
そして、最後には「ヤットサー」の掛け声で締めくくります。
これらの掛け声は、連によって使う回数や頻度などが異なりますが、自分たちの連の名前を掛け声に織り交ぜている場合もあります。
お祭りは、掛け声を通して、様々な連の個性に触れることができる楽しい機会です。
お祭りに行ったら、各連でどのような掛け声が使われているのかについても、是非耳を傾けてみてください。
4.まとめ
阿波踊りの種類や掛け声について見てきましたが、いかがだったでしょうか。
阿波踊りは元気な男踊りと優美な女踊り、迫力ある鳴り物の演奏、そして踊り子の掛け声の全てが揃って成り立っています。
それぞれが欠かすことのできない大切な要素で、お祭りの本番までに、踊り子はそれぞれの踊りの練習に、演奏者は鳴り物の練習に励みます。
夏前に今回の阿波踊りの豆知識を知っていただいたことで、本番のお祭りの楽しさが倍増すること間違いなしです!
今から夏の阿波踊りのお祭りが楽しみですね!