むかごという食材はご存知でしょうか?
山芋の成長前のものとして、ご存知の方はおられるかもしれません。
山芋といえば、滋養強壮に良いなど栄養成分のかたまりとして知られています。
そんなわけで、むかごも栄養成分が高い食材とされています。
サイズはどんぐり程の粒になります。
そんなむかごですが、お目にかかる機会が少なく、どうやって食べたら良いのかわかりませんよね。。
今回はむかごとはどのような食材で、どんな栄養成分が含まれるのか?という点や、間違いのない美味しい料理方法についてまとめてみました。
1.むかごとは
むかごとは植物の栄養繁殖器官のことを指し、山芋のむかごは葉っぱの付け根にできます。
漢字で書くと、「零余子・珠芽」となります。
むかごが成熟すると葉っぱの付け根からポロッと落ちて、そこから新しい芽が出るようになります。
山芋の場合、むかごを土に植えておくと、3年ほどの時間をかけて、芋が育っていきます。
むかごの大きさは1-4cmほどになります。
2.むかごの季節
むかごの旬の時期は10~11月になります。
収穫は9月下旬~11月下旬にかけて行うことが多いです。
ただ、量が少ないのでスーパーなどではあまり目にかかる機会は少ないかもしれません。
山沿いの道の駅などに行くと、秋によく目にする食材です。
ちなみにむかごで作る零余子飯(むかごめし)は晩秋・生活の季語としても知られています。
3.むかごの栄養成分
むかごは山芋の元であるだけあり、ビタミンやミネラルをバランス良く含んだ栄養成分が豊富な食材です。
むかごに含まれる栄養成分は下記になります。
- ビタミンB1・・・糖質の代謝を促し、エネルギーをつくり出して疲労回復を助ける。
- ビタミンB2・・・細胞の新陳代謝を促し、皮膚や粘膜の機能維持や成長を助ける。
- ナイアシン・・・皮膚、粘膜の正常維持に役立ち、脳神経を正常に保たせる。
- パントテン酸・・・動脈硬化の予防に役立ち、ストレスを和らげる。
- 葉酸・・・貧血を予防したり、細胞新陳代謝や、新しい赤血球をつくり出すことに役立つ。妊婦さんが摂取すると良いとされている。
- ビタミンC・・・抗酸化作用(酸化してしまった物質をもとに戻す働き→老化を抑える)、シミの原因であるメラニン色素の無色化、動脈硬化予防、抗ストレスホルモン生成、鉄分の吸収促進。
- ビタミンE・・・抗酸化作用、ホルモンバランスを整える、コレステロール値の低下、血行促進、肌荒れ予防。
- カルシウム・・・骨粗しょう症予防、高血圧予防、神経を安定させイライラの解消をする。
- リン・・・健康な骨や歯を作る、エネルギーの代謝をスムーズにする、ビタミンB群の働きを助ける。
- マグネシウム・・・血液の生成を促進する、動脈硬化・高血圧の予防、糖質・脂質の代謝をスムーズにする、骨を強くする。
- カリウム・・・疲労回復効果、利尿作用、高血圧予防。
- ジアスターゼ・・・消化機能を助ける。
- ムチン・・・ドライアイ・胃炎・胃潰瘍の予防、肝機能・腎機能を高める、免疫力の向上。
- アルギニン・・・糖尿病・動脈硬化の改善、脳梗塞・高血圧予防、心臓病改善、血管の老化防止、精力増強、免疫力向上。
4.むかごの料理方法
むかごは普段なじみがないと、どのような料理方法をすれば良いのかわかりませんよね。
実は色々な美味しく食べる料理方法があります。
今回はその例としていくつかオススメの料理方法をご紹介いたします。
むかごの唐揚げ
1.むかごを水洗いし、水気を切る。
2.むかごが浸かる位の脂を鍋に入れ、170℃位にする。
3.むかごを入れて素揚げにする。
4.お好みで塩などの調味料をかける。
むかごご飯
1.米を洗い、水に30分間漬ける。
2.むかごを洗い、炊飯器に入れる。
3.塩と日本酒を入れる。
4.炊飯器で炊く
材料・調味料の目安
米:2合
むかご:100g
塩:小さじ1と1/2
日本酒:大さじ½
むかごとチーズの餃子風
1.むかごを塩少々を入れたお湯で茹でる。
2.小さく切ったチーズとむかご3粒を餃子の皮で巻く。
3.巻いたものを170℃の油でキツネ色になるまで揚げる。
電子レンジ加熱
1.むかごを水洗いする。
2.耐熱皿にむかごを入れて、皿にラップをし、電子レンジで3~4分加熱する。
3.お好みで塩をかける。
4.まとめ
むかごがこんなに栄養成分が豊富だったとは驚きでした。
また、味もクセがなく美味しいので、進んで食べたいと思う食材です。
ちなみに私のオススメの料理方法は、唐揚げです。
お酒のおつまみにもピッタリです。
今後はむかごを見つけたら積極的に買うようにし、食べていこうと思います。