意外と大変?気になる花屋さんの仕事内容とは

花束

花屋さんといえば、女性であれば一度は憧れを抱いたことがあるのではないでしょうか。

今では商業施設で必ず見る様になりましたが、店頭に立っているスタッフさんって花に囲まれて仕事できて羨ましい気もしますが、実際はどうなのでしょう。

この記事では花屋さんでアルバイトやパートを考えている人向けに、気になる仕事内容を花屋オーナーの方に聞いてまとめました。

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1.基本業務

【水揚げ】

水揚げとは切り花に水を吸わせる作業です。

入荷した花は段ボールに入った状態で納品されます。

ほとんどが長時間の移動で水が不足した状態なのですぐに店頭には出せません。

様々な種類の切り花を種類によって異なる方法で茎や葉、入荷した時点で傷んだ花びらなどを落とし、一気に水を吸いあがりやすく処理します。

水揚げの方法や時間はお店によってこだわりが違います。

はじめは何も分からなくても先輩に教わりながら作業できます。

繁忙期の切り花の入荷量はすさまじく、処理に一日かかる時もあるので、水揚げのためだけに短期スタッフを雇う店もあるようです。

【水替え】

水替えとは一度水揚げした花にもう一度新しい水を吸わせる作業です。

生花の入荷は月・水・金の週三日です。入荷したての花は水替えの必要ありませんが、入荷から一日経過した花は基本的には水を替えます。

これは花の導管(水を通るところ)でバクテリアが繁殖し管が詰まったり、切り口の断面が空気で膜を張ってしまったりして水を十分に吸い上げられなくなるからです。

丈の長い花や水を良く吸う品種は花首が下がってきて販売出来なくなってしまいます。

それを防ぐ為、茎の側面を洗ったり、切り口を数センチ切り新しい断面にした状態で新しい水を吸わせます。

毎日水替えを行う店もあれば、薬剤を使用している店は毎日水替えしない場合もあります。

【メンテナンス】

切り花を美しく見せるために傷ついた花びらや、黄色くなった葉などを取り除きます。

これは水替えの時に同時にしますが経験者でないと花の状態の良し悪しが判断できないので新人は綺麗な状態と悪い状態を覚える必要があります。

【ディスプレイ】

切り花を花瓶や花専用のバケツに入れてお客様に見えやすく、取りやすいように陳列する作業です。

ディスプレイのこだわりもお店によって色分けや品種によって分けられたり様々です。

陳列でいかに売り場を魅力的に出来るかセンスが問われます。

【仕入れ】

仕入れは市場に直接買い付けに行くか、委託業者に発注し納品してもらうかのどちらかになります。

市場に買い付けに行く場合はセリで現物を見ながら予算を考慮し好きな値段で落札できますが、業者に委託する場合は入荷日(月・水・金)の前日までに発注します。

チェーン店の花屋の場合、店頭スタッフが市場に直接買い付けに行く機会はほとんどなく、販売実績など様々なデータを分析し、いかにロスなく発注できるかが重要です。

【制作】

仏事、お祝い、ブライダル、家庭用など様々なシーンに合わせてアレンジメントと花束を制作します。お店の特徴によって制作する内容が異なります。

ブーケ

【配達】

配達専用スタッフがいない花屋さんの場合、店頭スタッフが直接行くときもあります。

最近は人員不足から配達自体しない花屋さんも増えてきましたが、発送対応の花屋は増えていて、制作したアレンジや花束の梱包作業もします。

発送の場合、商品が箱の中で傷んだり、破損していたら新しい花を直接届け直さなくてはいけない時もあります。

【接客】

お客様の予算とシーンに合わせて最適な花を提案します。

接客自体はすぐに慣れますし、最初は難しいオーダーの時は担当にならないでしょう。

先ずはどのようなお客様でも対応できるように冠婚葬祭のマナーや花の種類、季節の花など様々な知識を付けて提案力を磨きます。

2.生花以外に取り扱う商品

お花屋さんによって切り花以外にも観葉植物、プリザーブドフラワー、苗・種、花瓶・雑貨など販売しています。

観葉植物を販売している花屋さんはもちろん観葉植物のメンテナンスも行います。

水をやる際は重たい鉢を移動したりするので力がいります。

プリザーブドフラワーは「保存された花」という意味で、贈り物に人気でほとんどの花屋さんが販売しています。

制作は専門技術がいるので初心者の頃は販売がメインでしょう。

取り扱い方法や保存期間はどのくらいかなど、説明できるようにします。

花瓶や雑貨類は、お花屋さん用に卸している販売元は日本では数が少なく、どこも同じような商品を取り扱う事になるので、自分の働くお店ならではのアレンジメントを説明できるようにする必要があります。

切り花の栄養剤もチェーン店などでは自社開発したものが販売されていますのでオリジナルの特徴と使用方法は説明できないといけません。

3.同じ花屋さんでも経営規模と立地で違う仕事内容

花屋さんの仕事内容は個人経営か、大手か

それと、ホテル館内なのか、葬儀場に入っている花屋さんなのか、スーパーに併設してある花屋さんなのかで仕事内容が違います。

ホテルや葬儀関連の花屋さんは会場をディスプレイしていく仕事なので、特に設営や撤去等の体力仕事が多くなり、制作はベテランスタッフ、新人は水揚げと設営、撤去だけの場合というケースが多いです。

スーパーに併設された花屋さんや、大手の花屋さんは新人でも研修を経てから、基本業務に加えて、売上げ管理や業者との交渉など幅広い業務が任せてもらえます。

ボックスフラワー

4.まとめ

店舗管理、運営に興味があれば個人経営の花屋さんか大手のチェーン店舗で幅広く経験値を積めますし、制作やデザイナーの仕事がしたければホテルや葬儀関係の装飾業務を行う花屋に行った方がよさそうです。

見た目は華やかですが、実際は体力と膨大な花の知識が必要なハードな仕事でした。

ゆくゆくは花屋さんに就職したいという人はアルバイトでも経験として十分役に立ちそうです。

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