病院に行ったことがある人はイメージしやすいと思いますが、看護師さんっていつもバタバタ走り回ったり忙しそうにしていますよね。
「何かあったらナースコールで呼んでください。」と言われるけれど、忙しそうな姿を見ると押していいものかどうか悩んでしまう患者さんも実際にいらっしゃいます。
一方で用事もないのにナースコールを押す人もいるんですね。
実際に私自身病院で看護師をしていましたが、忙しいときに呼ばれて行ったのに、大した用ではなかったということもたくさんありました。
また、患者さんでいつナースコールを押したらいいんだろう?と迷う方も多いです。
今回はナースコールの押すタイミングや呼ぶ理由がどこまでなら大丈夫なのかについてお話していきたいと思います。
1.ナースコールを押すタイミングはいつ?
ナースコールは、離れた患者さんが何かの理由で看護師や医療スタッフに来てほしいときに使うものです。
ただ先ほども言ったように看護師が忙しそうにしているからという理由でナースコールを押すのをためらう患者さんも多くいらっしゃいます。
とはいえ、押さないままでいて大変なことになってしまうケースもあるんですね。
例えば、
- 痛みをナースコールで知らせてくれず気分不良で患者さんが倒れてしまった。
- 手術後にナースコールがなく、自分で歩こうとして転んでしまった。
- お風呂に入ってよいという許可が出て看護師が付き添う予定だったが、ナースコールがなく自分で勝手に入っていた。
- 眠れないのを我慢していて、ストレスになってしまった。
このように、患者さんが痛みや睡眠不足を我慢してしまったり、移動に介助が必要なときにナースコールがないと事故のもとになってしまいます。
この場合、看護師の責任になるんですね。
どこか体が痛むとき、夜眠れないとき、移動を手伝ってもらいたいときなどは我慢せずナースコールで看護師を呼びましょう。
ナースコールを押さずに我慢しているほうがあとあと大変なことになり、余計に治療が必要になることもあるんですね。
迷惑をかけないようにと思っていると結局看護師の業務を増やしてしまうことになります。
それでも気を遣ってしまってナースコールが押せないという人もいますね。
そういうときには担当の看護師に今日のスケジュールを聞いていつ頃ナースコールを押すといいか聞いてみると確実です。
例えば点滴がついていて手術前に着替えをしなければいけないとき、何時頃ナースコールを押すとよいかを看護師とあらかじめ話しておくといいでしょう。
それから病院にもよりますが朝の8時~9時、夕方3時、4時は勤務交替者と引継ぎを行う時間なのでそれ以外の時間だと看護師がすぐに駆けつけやすいですよ。
2.ナースコールで呼ぶ理由はどこまでならOK?
次にナースコールで呼ぶ理由についてですが、看護師は定期的に患者さんのところに回ってきます。
「ごはんは食べれましたか?」「お薬を飲みましょう」というふうに部屋に入ってくるので、そのときに確認できることであればナースコールは押さなくてもいいですよね。
いろんな患者さんのナースコールを取っているので、できれば今解決したい、対処すべきということだとよいですが、中には看護師さんと話したいからという理由で呼ぶ人もいます。
なかなか業務が忙しく患者さん一人一人とじっくり話すことができないのが我々の課題ですが、逆にそう言ってくださるのは嬉しいですね。
ただ、頻回に呼ばれると困ってしまうこともありますが。
看護師側からすると、こんなことで呼んでもいいのかなと思うことでもナースコールをしてもらったほうがいいです。
ちなみに私が看護師として働いていた時に術後で寝たままの状態で身の回りのものが取りづらいという方がいて、「こんなことで呼んでいいのでしょうか。」と聞かれたことがあります。
でも患者さんにとっては生活しにくいことはストレスになりますよね。
患者さんの生活を整えることも看護師の大切な仕事です。
あまり気を遣わずにナースコールを押してみてください。
3.まとめ
いかがだったでしょうか。
ナースコールを押す理由は、いたずらなどでない限りささいなことでも大丈夫です。
押すタイミングも看護師の忙しい時間帯を避けて押せそうな内容であればそうしてもらってもいいですが、そう思っているうちに忘れてしまうこともありますよね。
思ったときにすぐ押してもらっても大丈夫ですよ。
今回紹介した内容が参考になれば嬉しいです。