安倍総理が2020年までに女性管理職を30%に増やそうと掲げていますね
なぜこの数値設定なのか素人にはよくわかりませんが、少子高齢化社会、人口減少などを考えると女性の労働力も必要です。
自分には関係ないと思っていても、ある日突然内示が出る、なんてことがあるかもしれません。
素直に喜べるのはごく少数の女性でしょう。
なぜ男性の昇格と違い女性は喜べないのか。
これから増えていくのであろう女性管理職のメリットとデメリットについて、女性管理職候補世代(20代半ば~30代前半)の目線で調べてみました。
1.ライフイベントがある【デメリット】
20代半ば~30代前半くらいの管理職候補の場合、仕事にも慣れ、お金にも余裕ができる、そして結婚願望が猛烈にわいてくる時期です。
その時期と重なってやってくる管理職の内示、そして上司からのプレッシャーでしかない期待。
結婚して子育てが先か、それとも昇格した後に結婚か。
女性には今後のライフプランに大きく影響してきます。
実際にデータを見ると管理職になった女性の半数以上は未婚または離婚、そして子供がいません。
管理職になりたくないと思うのは無理もないです。
(データ参考http://next.rikunabi.com/tokushu/femalemanager/main_2.html)
2.働く仕組みづくりが必要【デメリットとメリット】
2-1.デメリット
会社にもよると思いますが、管理職になれば仕事量も増え、慣れないマネージメントやサービス残業を行う必要も出てきます。
コンプライアンスにも気を配らなければなりませんので、部下に残業を強要など当然できません。
自分だけが頑張らなくてはいけない事も以前より増えます。
最近よく目にするワークライフバランスとは無縁です。
自分のプライベートを削り、何かは犠牲にしなければならない。
直属の上司がそんな風に仕事をしている姿を見るとますますなりたくないですよね。
2-2.メリット
先程、デメリットについて述べましたが、それでも女性管理職になって良かったと答えるひとは7割以上います。
(データ参考 http://next.rikunabi.com/tokushu/femalemanager/main_2.html)
女性管理職になって良かったと思えることの一つに、「仕事が進めやすい」とあります。
これは先ほどのサービス残業等で必死に仕事している様子とは矛盾していますが、管理職になればある程度は自分のペースにできるのです。
今まで必死にやっていた仕事が、一年もすれば以前よりスムーズになって早く帰れる!なんてこともありますし、部下も育ってくれればこっちのもんです。
3.理想の働き方を作れる【メリットをデメリットに変える】
結婚していて仕事も家庭も両立できるのが理想という方が多いと思いますが、完璧にこなすことが出来る人なんていません。
皆それぞれ問題を抱えて働いているはずです。
身近に自分にとって憧れるような良きロールモデルがいないのは当然です。
100%理想ではないけど、管理職になったことによって生じたデメリットをメリットに変えた私の上司の例をあげます。
その上司はまだ新婚だった時(当時30歳)3か月の期間、県外へ出向を命じられ、3か月~半年~どんどん伸びて1年。現在2年目に突入しました(苦笑)。
周りは新婚なのに可哀そうという目で見ていましたが、本人といえば会社の出向は前向きなものであったため出向手当を増やしてくれと交渉したそうです。
マイホームの資金が順調に貯まっているそうで、それをモチベーションにあと数年頑張るそうです。
こういうやり方もありだと思います。
管理職の経験を活かし転職し年収をあげることもできます。
女性の管理職の転職はまだまだ売り手市場、自分の経験をかってくれている会社であれば労働時間と給与の交渉をしたっていいと思います。
ある記事の一部を抜粋しますが、
「女性が管理職になりたいと思える環境を作り上げていくことが必要である」
とコメントしています。
データ参考http://news.mynavi.jp/news/2017/06/22/131/)
会社も女性管理職に対して協力的な姿勢になってきたのではないでしょうか。
以前より多くの会社が産休取得や職場復帰を歓迎、むしろ推奨していますし、女性の労働環境はかなり改善されてきています。
とはいっても女性が多い職場では次々と産休や育休に入られても困ります、 いくら女性にとって良い労働環境になってきたといっても、最後には人間関係、チームワークが大事です。
産休や育休後に職場復帰しやすいように立ち回ることも大事です。
4.まとめ
女性が自分に合った働き方を会社や転職先と交渉できる時代になりました。
7割以上が結婚しても働く時代。
女性管理職になるメリットは未来に得られる「経験」に価値があり、デメリットは今の自分に対しての「課題」といえます。
自分のライフプランと、キャリアプランと照らし合わせてきちんと考えることが大事です。
先ほど挙げた私の上司のように、突然キャリアプラン変更を余儀なくされるパターンもありますが、それを自分のメリットに変える柔軟な思考というのも大切です。