アクセサリーなどに使われる石の種類に勾玉がありますよね。
独特の形状をしたものになり、お守り的な意味合いでも人気のあるものになります。
この勾玉は、日本最古の歴史書である「古事記」に三種の神器の一つとしても登場し、大変歴史の長いものになります。
そんな勾玉ですが、そもそもどういった意味を持っているのでしょうか?
形もとても不思議なものです。
また、お守りとしても人気のあるものですが、どのような効果があるのでしょうか?
気になったのでまとめてみました。
1.三種の神器とは?
三種の神器の由来
古事記の中に「天孫降臨神話」というお話があります。
そのお話の中で、地上界を治めるために天照大神の命令を受けたニギニノミコトが、天上界から地上界に降り立つ場面があります。
その際に、下記の3つの品を携えていました。
- 勾玉
- 剣
- 鏡
これらを神様の世界から人間の世界にもたらされたものとして、「三種の神器」と呼ばれるようになりました。
三種の神器の場所
三種の神器ですが、現存しており、きちんと保管されています。
保管場所は三種でそれぞれ異なります。
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- 勾玉・・・皇居
- 剣・・・熱田神社
- 鏡・・・伊勢神宮
↓勾玉は皇居
↓剣は熱田神社
↓鏡は伊勢神宮
これらは歴代天皇が皇位継承の際に受け継がれてきているものになり、天皇の証でもあります。
古代から天皇は三種の神器の力を受けいただかれ、国家の安泰を祈り、国を導いて来られたとされています。
これら三種の神器は神話になぞらえて作られたのか、神話が現実の話でそこから受け継がれているのかは、謎に包まれています。
2.勾玉の意味
勾玉の形の起源は諸説ありますが、太陽と月が重なり合う形で日・月の恩恵を意味しているという説が有力です。
開いている穴は管にも通じ、管はものも導く、つなぐという意味があるため、先祖から子孫につながる繋がりと、絶え間ない夜と昼の繋がりを祈る意味が込められているとされています。
3.勾玉の色による効果
勾玉には様々な色がありますが、その色によってもたらされる効果も異なります。
下記のような効果からアクセサリーとしてだけでなく、お守りとしても持つ方がおられます。
◆黄色・・・金運を上げてくれる。 商売を行っている方などに適しています。
◆青色・・・出世運や事業運、営業運を高めるとされています。
◆白色・・・大きな財運を招きくとされ、事業運や金運を上げて、神仏運にもつながり、思わぬ幸運が舞い込むともされています。
◆黒色・・・隠れた才能を引き出し、試験運や勉強運を上げてくれ、受験合格祈願にも適しているとされています。
◆ピンク色・・・人との縁につながり、女性の結婚運や社交運を上げてくれ、良縁を求めている人に適しているとされています。
◆紫色・・・体調を整え、健康運を上げ、心身を癒やしたい人に適しているとされています
◆赤色・・・名誉や美・発展のパワーが上がり、積極性を持ちたい人に適しているとされています。
◆茶色・・・親子、夫婦、兄弟愛を強くし、貯蓄運も上げてくれるとされ、家族の絆を深めたい、貯金を増やしたい人に適しているとされています。
◆緑色・・・人との縁のつながり、スポンサー運や信用運を上げてくれるとされ、人間関係を良くしたい人、バックアップが欲しい人に適しているとされています。
4.勾玉作り体験おすすめスポット
勾玉作りの一番のおすすめスポットは島根県松江市の玉湯町にあります。
おすすめの理由
古代から島根県松江市の玉湯町周辺が勾玉の産地として有名でした。
その理由は下記のものにります。
良質なメノウの産出・・・花仙山という山があり、そこから全国で唯一「赤」「青」「白」のめのうや、水晶が採掘できる貴重な場所でした。
出雲という土地のブランド・・・古代神話の舞台になることが多い出雲地方の勾玉は、神聖なものとして尊重されてきました。
勾玉作りに集中出来る環境・・・出雲は自然環境に恵まれて、災害も少ない土地だったため、勾玉作りに集中しやすい環境でした。
勾玉作り体験のおすすめスポット
現在でも勾玉の製造技術は職人の方々に受け継がれております。
そんな職人の指導のもと、勾玉作りの体験が下記の「伝承館」という場所で行なえます。
伝承館では勾玉つくりだけでなく、天然石を用いてオリジナルアクセサリーの作製も行えます。
玉湯町は温泉も有名で玉造温泉という温泉街があります。
勾玉にちなんだ可愛い雑貨屋さんや、それ以外にもカバンや陶器などなど様々なお店があります。
自動車であれば出雲大社へも30分位で行けます。
温泉に泊まって観光地を巡るという使い方も可能です。
5.まとめ
勾玉と聞くと形は何となく分かるという程度のイメージしかなかったので、このような深い意味があるとは知りませんでした。
石の意味を考えて選んで、大切な人へのプレゼントにも良いなと思います。
当記事が勾玉への興味を持って頂くキッカケになれば幸いです。