実は塾で教える英語は、英語がどれぐらい喋れるかにはほとんど関係していません。
塾の先生の英語力は、さほど英語講師としての実力とは関係ないのです。
実際英語講師でもほとんど英語がしゃべれない講師はたくさんいます。
では塾の英語講師に求められる英語力とはいったいどれぐらいなのでしょう。
1.塾講師が英語指導で大切にすべき点
塾の大小・生徒と先生の人数・形式やレベルによって異なりますが、塾で英語を教える場合、最低限求められるのは英語の点数を上げることです。
英会話の場合と違い、目標は学校のテストですから、かなりきっちりとした答案になるよう教えるのが仕事ということになります。
塾の場合は生徒の成績を上げ、志望校に受からせることが大事なのです。
そのためには生徒一人一人が受験に対するモチベーションを上げ、1点でも多く得点できるのが理想です。
なかなか難しいことですね。
実は英語で生徒がどこかしら詰まっている場合、英文法ができていないことが多いです。
つまり、その生徒が英語のどの文法で詰まっているのかを見つけ、その詰まりを解消することができるのかを教えるのが塾の英語だと思ってください。
そのため、英語講師は必ずしも英語が喋れる必要はないのです。
実際、留学経験者でTOEICの点数も800点を超えていても、英文法の教え方が分からずに辞めてしまうこともあります。
2.塾講師に必要な英語力レベルとは
とはいえ英語講師は最低限の英語の実力がないといけません。
まず問題が解けなければお話になりませんし、どういう時でも生徒からの英語の質問に答えられないといけません。
最低限の英語力で言うと英検で言えば中学レベルなら3級、高校レベルなら2級は必要だと思われます。
ただ最低限ですので上位生徒の講師として英語を教える場合は、少し厳しい面があります。
実際に英語講師として働くのに十分な英語力としては、英検で中学レベルなら2級、高校レベルなら準1級を持っていれば安心です。
TOEICなら中学校レベルで600点、高校レベルで700点ほどが必要だと思われます。
3.まとめ
英語講師は英語を話せる必要もありませんし、実際にそういう場面もそうありません。
むしろ「英語の点を上げるにはどこを改善したらよいか」を指摘できる講師が喜ばれます。
英語力としては英検2級、もしくは準1級を持っていれば講師として十分通用するでしょう。
案外求められる英語力が低くて驚いたかもしれませんね。
もし英語の力がそれだけあるのなら、ぜひ塾講師にチャレンジしてみてください。