近年、晩婚化が進み初産年齢が上昇しています。
厚生労働省の発表データによると2013年では初産年齢が30.4歳と発表されています。
一方、日本産婦人科協会の定義では35歳から高齢出産とされています。
初産年齢とわずか5年の差です。
1993年までは30歳が高齢出産とされていたので、不妊治療をされている方が増えるのも必然といえるでしょう。
将来どうしても子供がほしいという方には、ブライダルチェックが常識とまでいわれています。
今回はこのブライダルチェックとは何かについてまとめてみました。
1.ブライダルチェックとは
「男女ともに不妊の原因となる症状の有無」を検査することです。
結婚を控えた方が受けるイメージがありますが、既婚・未婚に関わらず誰でも受けることができます。
2.女性のブライダルチェックとは
下記の様に項目別でブライダルチェックについてご紹介いたします。
【医療機関】
産婦人科
【問診】
月経周期や病歴、アレルギーの有無など。普段気になっていることなど医師に相談します。
【血液検査】
女性に急増している病気をはじめ、血液型の検査、貧血の症状が重くないかなど調べます。
【内診】
子宮や卵巣の状態を調べます。子宮頸がんの有無をチェックするため細胞採取も行われます。
【超音波検査】
子宮や卵巣の発育状態と妊娠可能な状態かを診ます。子宮筋腫や子宮内膜症、卵巣腫瘍、子宮頚がんの有無を調べます。
3.男性のブライダルチェックとは
不妊の原因は男性にも4割あるとされています。
不妊の原因が男性側にあった場合、この時間ロスは女性にとっても大きなリスクにつながります。
男性側も不妊の原因となる症状を早期に発見し治療することが大切になってきます。
【医療機関】
- 泌尿器科
- 性病科
- 不妊治療専門クリニック
などで受診できます。
【問診】
病歴や感染症の有無、生活習慣など医師に相談します。
【血液検査】
テストステロン(男性ホルモン)などの値を検査します。
【精液検査】
精子の状態を検査します。
4.費用
ブライダルチェックは健康な方が行うものとされているので、健康保険が適用されません。
全額自己負担となります。
医療機関や個人の症状により基本検査+αなので料金が違いますが、基本検査のみを受けた方の場合(男女共に)2万円~4万円が平均とされています。
人間ドックとセットにすると割引になるクリニックもあるようです。
5.郵送検診
なかなか医療機関に行けないという方はオンライン通販でブライダルチェックの検査キットを購入し、郵送検診を利用することも可能なようです。
検査キットでも医療機関と同等の精度とされているようですね。女性用と男性用どちらも基本検査項目が含まれており2万円程です。
項目を減らせばもう少し安くなるみたいです。
6.結婚相談所では常識?
まず条件でマッチングされる結婚相談所では、子供を希望するかしないかで相手が変わってきますよね。
子供を希望していたのに出来なかったなんてことにならない為に、結婚相談所では、子供を希望する男女両方に会員サービスの一環としてブライダルチェックを推奨するようです。
7.まとめ
女性の不妊問題ばかり取り上げられていますが、男性が原因による不妊も女性と同率の4割だということが分かりました。
女性に比べて男性は不妊治療の意識がまだまだ低いのではないでしょうか。
ブライダルチェックを受けて、妊娠に影響を与える症状の有無をはっきりさせる事が不安に思うかもしれませんが、早期発見し治療することによって子供を授かる可能性が上がるのですから、早いにこしたことないですね。
30歳で不妊のリスクが高まるとデータにありましたが、実際20代でも不妊治療をしている方はいます。
「年齢的にそろそろチェックしよう・・」とか「結婚決まってから」というよりも、なるべく早いうちにブライダルチェックする事がもはや常識の時代なのかもしれないです。