社会人2年目にもなると、早速後輩が出来て先輩になりますね。
2年目の早い時点で人材育成を任されて、後輩に苦手意識をもつ方も多いのでは。
後輩の育成力は自分のキャリアにもプラスになりますので、克服したいポイントです。
この記事では後輩へ苦手意識を持ってしまう原因と対策についてまとめてみました。
1.苦手な原因と対策
1-1.責任感が強い
後輩の失敗は自分の責任だと自覚しているので、指導に力が入りすぎる。
力を入れているのに後輩が伸びない。
上記の点から、『育成に向いてないかも・・・』と思うことが苦手意識に繋がります。
【対策】
責任感が強いあまりに後輩にやたらと目を光らせ、過剰に反応していませんか。
後輩も表には出ていなくても本当はやりづらさを感じているかもしれません。
後輩がやりづらいと感じていると、本来出来る仕事もミスしたり、教える方も成長を感じられず悪循環です。
少し力を抜いた方がいいかもしれません。
1-2.接し方が分からない
今まで年下と接点があまりなかった人は、年上とは普通にコミュニケーションが取れるのに「年下」にはぎこちなくなるということがあります。
良い先輩に出会って来ないとこのような傾向が強くなります。
【対策】
そもそも先輩という存在に良いイメージを持っていない・育成経験が無いことが原因です。
『とりあえず先輩風を吹かせたくないから友達みたいな感覚で』というフランクな関係性は、後輩によってはなめられて後々自分の首を絞めることになりますのでやめたほうがいいです。
良い例が少ないとしても、まずは自分が教わった先輩の真似をして徐々に自分なりの育成方法を見つけましょう。
1-3.会社での常識が通じない
日本人には「あうんの呼吸」という感覚があります。
それぞれの職場でそういった「言わなくても分かるだろうルール」は必ず存在するのではないでしょうか。
例えば「このレベルの仕事なら残業は必須だ」などです。
最近、仕事は定時に上がるものだと主張する新人が増えたので、頭を抱えている先輩も多いでしょう。
そういう会社独特のルールを教わらずとも自分で学んでいったという先輩は後輩にも1から10まで教えない人が多く、1から10まで教えてほしい後輩にはいつまでも分からないのは当然です。
【対策】
感覚で分かるだろうとか、普通はそうだという自分の常識は通用しないことを念頭におき、はっきりと言葉にして伝えます。
1-4.自分がキャパオーバー
日々の業務にすでに余裕などないのにも関わらず後輩の育成を任されてる状態だと、『育成がめんどう』ということが苦手な感覚になっている場合があります。
【対策】
そもそも、あなたの上司は業務内容がいっぱいにも関わらず高度な育成までしろと言ってはいません。
プロジェクトにいきなり入れるわけではないので、後輩には日々の業務を手伝ってもらう事から始めればいいのです。
1-5.叱り方が分からない
今まで自分が指導されているとき、「この人の叱り方うまいなー」と考えながら話を聞いている人いないですよね。
なかなか先輩から学べることでもありません。
そして注意を受けた後はほとんどの場合ネガティブな感情になります。
そういった自身の体験から「叱る行為にマイナスのイメージを持っている」のが後輩にうまく注意出来ないことの原因ではないでしょうか。
【対策】
長い説教なんかは中盤の内容なんて覚えてないですよね。
人の記憶は最初と最後が特に残ります。
注意する時は自分の感情は出さずに簡潔に言います。
最後の言葉には「こうすれば完璧」「でもこれは良かったよね」などプラスな事を言ってあげましょう。
2.まとめ
今回は会社の後輩が苦手な原因とその対策をご紹介しました。
これだけ先輩が後輩指導について考えたとしても後輩の性格・思考も十人十色ありますので反発されて余計に苦手と感じる時もあるかもしれませんが、育成は忍耐と継続です。
広い心をもって少しずつ良い関係性を築いて頂きたいと思います。